【気になる言葉その3】「カオス」について
世にある新しい言葉をほぐして、紐解いていくシリーズ。第1弾「BANI(バニ)」はいかがでしょうか。第2弾は「エシカル(ethical)」です。第3弾の今回は「カオスの時代にクリエイトしていきます」とかぶりますが、「カオス」を続けていきます。
Q1:「カオス(chaos)」ってなんですか?
回答:
「カオスの時代にクリエイトしていきます」で記載しましたが、Wikipediaによると、カオスとは、混沌 – 区別が立たず物事が入り混じっている状態。もしくは、物事が無秩序で、まとまっていない状態を指します。
Q2:ビジネスにおける「カオス」とは?
回答:
カオスというとおどろおどろしいことを想像する方がいるかもしれません。そこで、カオスを使った言葉で身近なものとして認識されやすい「カオスマップ」をご紹介します。
▼カオスマップとは
Web担によると、「企業やサービスや製品などについて、カテゴリーや関係性でまとめて図にしたもの。具体的には、ロゴマークを一面に配置し、カテゴリーごとに区分することで地図のようにしたものが多い。そのため「業界地図」と呼ばれることもある」とあります。業界やある領域の商品・サービスやプレーヤーを明らかにするものといえるのではとおもいます。
カオスとはビジネスにおいては、決しておどろおどろしいものではなく、「整理されていない、わからないもの」という位置づけで考えていけばいいのかなとおもっています。イメージはこうですね。
断捨離が大事、製造業では5S(各職場において徹底するべき5つの項目、「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「躾(しつけ)」によって定義)もありますが、混乱=解消すべきものという面はあります。
ただし、それだけではないのではないかと…一見散らかったまとまっていない事象をまとめていくと、そこで新しいものを見つけられるかもしれない。家を片付けて昔の写真で何か思い出したり、インスピレーションがわくこともある。
私はコーチングを習ったことがあるのですが、「答えは自分の中にある」という思想があるようですが、混乱の中で答えを見つける東野もあると思います。
これを頭のなかでするのが頭の中にあるカオス、雑念や邪念を整理する「瞑想」ではないでしょうか。現代人の私たちは毎日3万件も決断をしていて決断疲れという現象があるとも言われていますね。また人工知能AIには膨大なデータがインプットされ、それをもとに回答をしています。AIにインプットするデータが整理されたものだけだったら、答える幅は狭くなりますね。
カオスには可能性を広げる意味もあると思うのです。現在のようなVUCA、BANIでいうところの答えの見えない時代には特に必要で、楽しく付き合っていく必要があります。
Q3:「カオスを楽しむ」には?
回答:
私も模索中ですが、いくつかシェアをさせていただきたいと思います。
①カオスで何ができるか妄想で広げてみる
カオスが片づけられていない部屋なら「お宝がないかな~」と探してみるイメージです。鑑定する番組で意外なお値段がついてびっくりをすることも多いと思います。ただ番組にいる日本の鑑定士はその商品を売買するという1つの基準であり、いろいろ広げられます。
・海外の国だとどうなるか?
・宇宙人がこの状況を見たらどうか?
・お宝の提供者軸(その人の育った場所、関連することなど)
・ストーリーを創ったらどうなるか。どんな登場人物が出てくる?
・どんな感情が沸き起こるか
以上は一例であり、人によって違うはずです。先日、創業塾の講座で1人3ワードを出していただいたところ、名刺が続く方、数字が出てくる方、五感に関連する方、こうありたいが続く方、名言が出る方、全然切り口が違いました。それが個性でカオスをどう整理するかのものさしなんです。
事業を作るとき、プラスの意味で強みという言葉を使いますが、強みは弱みでもあり、あるのはただ固有の個性であり、ユニークネスではないかとおもいます。ご自分のユニークネスでカオスを見てみると楽しめると思います。
②数字を入れてみよう
概算という言葉があります。ざっくりそうならいいよね、というところです。1なのか2なのかは大事かもしれないけど、1000万円と1001万円は大きな違いは少ないような気がします。
カオスを何グループにわけられそうか?全然分けられずものによって違うか?
割合でみるとどうか。色で見ると白が〇%?茶色が〇%とかなど
2ケースあれば、比較してもいいかもしれません。
③なんと近いか?
私たちは普段の生活、メディア、本、家族や友人、仕事、趣味などを通じ、リアルもファンタジーもたくさんの情報に触れています。カオスはカオスですが何かに例えたり、紐づけられることもできます。それに個人の人生やセンスが反映され、それをシェアすると気づきが出てくると思います。
ただ見る視点を増やすには私たちがいかに多くの経験をし、情報に触れる必要があります。カオスを楽しむには多くのことに触れることが一番ということになります。私もささやかながらこのブログを通じ伝えていきたいです。
いかがでしょうか。今後も新しい言葉を取り入れていきます。お役に立てますと嬉しいです。