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【気になる言葉その4】「ナラティブ(narrative)」について

世にある新しい言葉をほぐして、紐解いていくシリーズ。第1弾「BANI(バニ)」はいかがでしょうか。第2弾は「エシカル(ethical)」です。第3弾の「カオス(chaos)」をに続き、今回は「ナラティブ(narrative)」について書きます。

Q1:「ナラティブ」ってなんですか?

回答:
ナラティブ(narative)とはコトバンクによると「物語。朗読による物語文学。叙述すること。話術。語り口」とあります。

ただ物語にはストーリー(story)という意味もあり、混乱をしてしまいますね。違いは、①語り手がいるか(ナラティブにはいる、ストーリーは客観的なナレーターである)②終わりがあるか(ナラティブにはない、ストーリーにはある)とのことです。「映画『ネバーエンディングストーリー』は終わりがないならナラティブではないか?」と思ってしまったのですが、その思いはいったん胸にしまっておきましょう( ;∀;)

Q2:「ナラティブ」が注目されている理由は?

回答:
文学評論の世界から生まれたナラティブ。そしてナラティブは1990年代に臨床心理学の領域から生まれた、相談相手や患者などを支援する際に、相手の語るナラティブを通して解決法を見出していくナラティブ・アプローチとして注目されることになりました。ナラティブ・アプローチの背景には、人々の行動や社会の構造は、その社会が共有するルールや信念によって形成され、それによって意味付けされるという理論「社会構成主義」があります。

例えば「雨が降った」という出来事があったとします。遠足の日で何度も順延し、晴れて遠足を楽しみにしていた方にとっては悲劇でしかありませんね…一方、ずっと雨が降らず乾燥注意報が出ていて畑が干上がりそうで困っていた農家さんには恵みの雨と同じ出来事でも意味づけはそれぞれ変わります。

VUCA・BANIという先が見えない正解がない時代の中、起きたことをどう読み解くかというのが重要な意味を持っていきます。エフェクチュエーションでいうところの、傷んだレモンを絞ってレモネードにして出荷したら大人気となった「レモネードの原則」の精神です!そんなナラティヴが共感とともにSNSで拡散され、多くの人々の行動に影響することもあります。

SNSの投稿は語り手がいて、終わりがないものが多いですね。推しとなる対象であるアーティストさん、スポーツ選手、俳優さん、文化人の方…その人が語るから、その方が活躍し続けるからこそ心に響くものになりますよね。

Q3:「ナラティブ」はビジネスでどのように活用できるの?

回答:
ナラティブですが、ビジネスでは事業コンセプトを明確化、マーケティングや広報にも活用できます。ナラティブの作成方法については、7/24(水)のオンラインセミナーでお聞きください。

いかがでしょうか。今後も新しい言葉を取り入れていきます。お役に立てますと嬉しいです。

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