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【当事務所についてその2】中小企業診断士ってなんでしょうか?

前回、【当事務所についてその1】ふじたクリエイトスタジオの名前はどうやってきめたの?はいかがでしたでしょうか。引き続き、お名刺を交換するときに聞かれるシリーズその2「中小企業診断士」についてお伝えします。

Q1:中小企業診断士はなんですか?

回答:
中小企業診断協会(中小企業診断士をまとめている団体)のウェブサイトによると、「中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。」とあります。

同サイトでは中小企業診断士の業務として、「企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役、また、専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動が求められています」と記載してあります。

「コンサルタントにおける唯一の国家資格」とも言われています。しかし、中小企業診断士をとらなくてもコンサルタントはできます(独占業務はありません、という言い方をします)。私も、学校卒業後中小企業診断士をとる前にシンクタンク勤務時の名刺は「コンサルタント」でした。よって、「中小企業診断士ををっても意味がないのではないか」と思われる方もいるようですが、私は取ってよかったです。

メリットとして思うのは
①初見で、中小企業様とのお客様や士業の方などにフリーランスでも何ものかわかり、安心していただくことも多い(国家資格ということで)
②中小企業・小規模事業者向けの公的機関などのお仕事のアクセス…公的機関などの中小企業支援や創業支援のお仕事は中小企業診断士を持っていることが基本前提となります。スタートアップ支援だと会計士さんや弁護士さんだったり、支援内容によっては他士業や実務家や専門家(マーケティング、デザインなど)がなるケースもありますが、該当する士業や証明できる実務経験がないと難しいような気がします。
③横のつながりが多さ…独占業務がないだけに自分なりにいろいろ工夫をしようとするし、企業にお勤めしながら取得される方も多いため、大きな意味の異業種交流会コミュニティに属しているイメージです。といっても中小企業診断士協会所属が半数っていうお話も聞きます(他のコミュニティも結構ある)。私は協会に入っていて②のお仕事などでご縁をいただいているので私はよかったと思います。・

このあたりは「中小企業診断士」をぐぐったり、YouTubeで検索されるといろいろな方がいろいろおっしゃっているのではと思いますのでみてみるといいとおもいます。

Q2: なんで中小企業診断士をとったのですか?

回答:
聞かれることも多いですが、まとめてみると以下でないかなとおもいます。

理由1:自分の専門に保証(ライセンス)を持ってキャリアを安定させたかった

私は氷河期世代で、就職にも恵まれにくかった世代です。新卒はちょっと悲しいやめ方をしました。その後、恵まれたこともあったのですが、離職を繰り返すこともあり、転職エージェントに行くたびに「転職が多い。根性がない」というような心無いことをいう方もおり、自分のキャリアに常に不安がありました。

事業企画調査分析、マーケティング、新規事業のキャリアでしたので、それを生かす資格はないかと思ったときに「中小企業診断士」が浮かびました。

同じような環境ですと、MBA(ビジネススクール)に行かれる方もいると思います。私は既にMBAにいっていたのでもう一回はいいかなというのと、卒業というよりは資格が欲しかった感じです。なお、中小企業診断士の2次試験部分について養成課程と呼ばれる所定のMBA(大学院)に行くことで取得できる制度もあります。「中小企業診断士もMBAもとれる」ということです。確かにMBAの科目と中小企業診断士の2次試験の科目は似ていました。

資格をとってみると私のような企画系出身者やコンサルタント、ITコンサルタントや金融機関の方など業務で関連する方もいますが、他のキャリアや他の士業(税理士・会計士、社会保険労務士・行政書士・弁護士や司法書士など)が取られる方も結構多いです。「異分野すごいわ、最強・・・」と思っています(*^-^*)まあ私は私でやるしかない、んですけどね。

理由2:ちゃんとして、証明したかった

学生時代まで戻りますが、私はラッキーなことに大学は指定校推薦でいきました。今は推薦が半数ともいわれますが、私の学校は比較的早く決まるほうだったのもあり、「大学受験にちゃんと向き合わなかったのでは(特に当時のセンターテストとか)」という気持ちがありました。

なのでいつも「頑張らなくちゃ」とおもっていました。それは学校を卒業して、会社員時代も結構続きました。おかげさまで中小企業診断士に合格してかなり減って、最終的には独立して数年で「がんばるけど、やるしかないので、なんやかんやでやってきたんだから、そんな力を入れなくてもいいんじゃないか」と思いいたったのですが…

大げさに言うと「自分が頑張った証明がほしかった」みたいな感じです。本を出すとかにも似てる。もっと難関な国家資格もありますが、実現可能性というところを考えてという意味で他の資格のことは考えていなかったです。証明についてはそれなりのボリューム(大変さ)なのえ、結構満足できたと思います。

世の中的には「がんばらなくていい」という風潮もあります。同意のないがんばりの強制は人権侵害で、精神的肉体的にむしばみよくないですし、苦行でしかなく私もいやです。ただ、ひとには強制しませんが、年齢問わず、「何かやりたいことにとことん向き合ってみるということはいいことだ」「好きなことでがんばるのはもっといい」と自分では思っており、いつしか結構体育会系になってしまいました(;’∀’)新しい形の創業支援のお仕事が好きなのはこの理由もありそうです。

不思議なんですけど、独立して出会ってご縁ができるクライアントさま、一緒にお仕事をする方などされたいことがあってお忙しいのにベストを尽くされようとしているタイプです。そういう方もいろいろ探されるなかでお互いに出会う感じです(;^_^Aそういうご自分の夢に向かって頑張っている方が世の中にいらっしゃるのかなと届くといいかしらと思って、このブログをちゃんと書き始めたのもあります。

そういう方で問い合わせるのもとおもう奥ゆかしい方は、ぜひ毎月11日開催の「夢を叶える壁打ちラウンジ」にいらしてください。無料です。複数名のこともありますので、その範囲でお話をしてください。

Q3: どうしたら中小企業診断士の資格をとれますか?

ここはほんと情報がいろいろ出ており、「ぐぐってください」になりますが、軽くお伝えしておきましょう。中小企業診断協会の受験案内のページを掲載しておきます。 

Q:受験資格はあるでしょうか?
A:なんと!ないようです!大学生でも受かったという話はたまにききますし、高校1年で受かったというすごい方もいるようです。一方、最年長は71歳という記事を見つけました。等しくチャンスがあるわけです。

Q:試験科目は何ですか?

一次試験:7科目のマークシートの試験

  • A 経済学・経済政策 経済学
  • B 財務・会計    簿記や管理会計や
  • C 企業経営理論   マーケティング・販売管理
  • D 運営管理(オペレーション・マネジメント)工場などの生産管理
  • E 経営法務     法務
  • F 経営情報システム システム
  • G 中小企業経営・中小企業政策 中小企業向けの施策

これだけの科目があれば、当然得意不得意があります。受けた科目の平均60点を超えると合格で、60点を上回ると科目合格でき、それは2年間繰越せます。努力と根性の要素も大きく、1回で受かる方もおり、「1年で受かりますよね」といってマウントされると落ち込みます(;’∀’)私は3年かかりました。ひやっとしましたが、受かったからいいんです!

受験校に通ったり、オンライン教材も多いので、独学される方もいらっしゃるようです。「目指していてやめました」というにもお会いしますが、なかなか1年で受かるわけない資格(言い切った(;^_^A)なので大丈夫な時に初めてご一緒できるといいなあと思っています。


二次試験:4分野のケーススタディの記述試験(80分)

  • A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I  経営
  • B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II  マーケティング
  • C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III  運営管理
  • D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV  財務・会計

中小企業診断協会のサイトでは「筆記試験における総点数の 60% 以上で、かつ、1科目でも満点の 40% 未満がなく、口述試験における評定が 60% 以上であることを基準とします。なお、口述試験を受ける資格は、当該年度のみ有効であり、翌年度に持ち越しすることはできません。」とあります。

・4科目で平均60点超
・4つのうち1科目も40点を下回らない
で合格です(科目合格はありません)。

二次試験の正解は公開されていません。一般的には二次試験のほうが難しいといわれているようです。私はこの点は「試験との相性」だとおもいます。私は大学院時代に毎日ケーススタディを3~4問解く時期があったので、こう説くのかなというパターンはありました。「中小企業診断士で求められる正解はこういう感じかな」とレベル感を調整し、40点を割りかねない事例Ⅳこと財務・会計の対策講座を受けました。少人数制の講座で参加者1名となり、先生と向き合って、雑居ビルで数日ひたすら問題のパターンをつくったのを覚えています…解答メソッドは参考にしたものはあったけど、最後は自分で組み立てました。それもあって1回でうかることができました。もちろん10~20数点ほどアップのぎりぎりでした。1点差で合格/不合格もよくあることで、問題の相性もあるとおもいます。

「二次試験がなにかよくわからない難しさ」はみんな理解をしており、二次試験には受験校もありますが、直近合格者がボランティアで指導をしてくれる勉強会というグループが存在します。タキプロ、一発合格道場、ふぞろい、弱小診断士勉強会などです。ふぞろいは前年の二次試験の答案を分析された本を毎年出されていて参考になると思います。

勉強会は以前は大都市圏しか難しかったですが、コロナによりオンラインの普及で全国の方が受けられるようになっているところもあるようです!海外在住で受ける方もいますしね(勉強会参加しているかは不明ですが)。これらの勉強会は代々引き継がれていて、ここに入っておくと先輩とのつながりができ情報が入りやすいです。もちろん晴れて中小企業診断士になるとボランティアをすることは礼儀として必要でしょう。一方、勉強会は資格試験サークルにも近い面があり、自分でしっくりこない回答や流儀、先輩後輩との関係のようなもの(合格年度が先だと偉いみたいな)を押し付けられる、診断士になってからもその関係に縛られるリスクも当然あります。自己判断でためになりそう、居心地がいいなとかの自己選択がいいと思っています。いまはYouTubeなどでも結構発信してくれていますしね。いい時代です。

※先ほど述べた「養成課程」は二次試験を受けず、一次試験合格後入学することができます。中小企業大学校(商工会議所や金融機関の派遣の方が多いと聞いています)、少人数制のところ、MBAをとれる大学院など様々特色があります。期間や時間帯なども様々ということですので詳細は割愛しますが、お調べになってください。同じ仲間と長期で学ぶので、同窓や先輩とのつながりは濃くなるようです。私の通ったMBA(社会人大学院)は中小企業診断士はとれませんが、卒業20年になってもお付き合いがあったり仕事をしたりしていますのでこういうつながりは大事ですよね。

三次試験(口述試験):二次試験について面接官と面接試験。ほぼうかるといわれている。
受験校や勉強会が対策講座をしてくださいますので、複数参加しておくといいと思います。合格通知を見たら検索がいいでしょう。

その2は中小企業診断士についてお話しました。気が向いたら、続きを書くかもしれません。ご参考になれば幸いです。

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