2026年の抱負「熱触媒(Heat Catalyst)」になる

あけましておめでとうございます。(喪中のみなさま、申し訳ございません)

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を「壁打ち」で伴奏する触媒・外部デバイスでありたい、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田です。2025年は大変お世話になりました。2026年もよろしくお願いいたします。

1_2026年年賀状デザイン

2026年は年賀状じまいをしましたので、CAMVAで作らせていただきました。

なお、2026年のメッセージを社会情勢と干支、九星気学、西洋占星術、マヤ歴をもとに生成AIとコラボレーションしたニューイヤーレポートもご覧ください。

2_2026年の干支は「丙午(ひのえうま)

九星気学では一年のテーマのようなものが、十二支(ねずみうしとら・・・)と十干(じっかん)の組み合わせ(60通り)の組み合わせで表され、60年で一巡します。ちなみに、2026年は、十干の3番目である「丙(ひのえ)」と、十二支の7番目である「午(うま)」が重なる、「丙午(ひのえうま)」の年です。

(ひのえ)とは

五行でいえば「火」、陰陽でいえば「陽」にあたります。
ひとことで言うなら、太陽のように明るく、外へ向かって燃え広がる火。
内側で温めてきた構想を“表に出し”、輪郭を与え、実装へ進めていく、そんな前進の熱を象徴します。

また「ひのえ」の「え」は「兄(え)」のニュアンス(=陽・強さ)を含むとされ、
遠慮なく進める/決めて動く/スピードを上げるといった姿勢とも相性が良い年回りです。

(うま)とは

一方「午」は、十二支の「馬」のイメージ通り、推進力・移動・展開を象徴します。
さらに「午」は正午(12時)の「午」と同じ字で、時間でいえば11時〜13時(午の刻)
太陽が最も高くなり、陽の気がピークに達するタイミングを示します。

つまり午は、勢いが増す/物事が表に出る/一気に進むそんな“加速”の象徴でもあります。

(ひのえ)×(うま)丙午(ひのえうま)

そんな「」と「午」を組み合わせる丙午(ひのえうま)とは丙も午も「火」の性質(しかも“陽の火”)を持つため、丙午は火のエネルギーが重なる年とされます。
だからこそ大事なのは、ただ燃やすのではなく、燃える火を、火傷ではなく“灯り”にする。

この一年は、火の力を次の4つとして使うと、前向きに回りやすくなるといわれています。

  • 終止符:惰性で続けてきたこと/役目を終えた習慣やプロジェクトに区切りをつける
  • 加速:情熱を注げる目標を決め、集中と決断で一気に進める
  • 照らす:ビジョンや目的を言語化し、共有し、道を明るくする
  • 新創造:古い枠を手放し、まったく新しい価値を形にする

2024年(甲辰)で殻を破り、2025年(乙巳)で伸びる流れが整ってきたなら、
2026年(丙午)は、そこに「熱」を入れて“現実化を加速する年”になる流れでしょうか。日経平均株価は5万円突破、生成AIを含めテクノロジーの進展、コロナで落ち込んだインバウンドが戻るなど、この流れはあっているように思います。

九星気学では「水(知恵の循環)」西洋占星術では「始まり」、マヤ歴では「夜明け」ということで節目になる年のようです(詳細はニューイヤーレポートをご覧いただければとおもいます)

私自身も2025年の振り返りの通り、2025年は様々なチャレンジをしました。そして、連携もしやすく環境も整っているし、生成AIでもそれなりに素敵なレポートは書けることも実感しました。ただ、連携をしても誰も責任を持たないと形にならない、生成AIの文章はまとまっているけど心には残らない…最後は「熱をもって始める」ことであり、それは生成AIにはできない人間の能力だと実感しました。

2025年年末にご縁あってエフェクチュエーションの創始者、サラス・サラスパシー先生のお話を2回を伺う機会をいただけたのですが、「夢は大事だけど、どう始めるのが大事」「私たちは先生と聴講者ではなくインタラクティブに進めたい」「エモーショナルリーダーシップ(感情に責任を持て進める)」ということを熱く話されていました。もう正解のない時代なんだな…という思いを新たにしました。

様々な分野で新しい事業・創業を実現されようとされている方とかかわらせていただいています。2026年は熱を与える触媒として、自身を日々アップデートしながら、ご縁のあるみなさまとともに変化の一年を楽しんでまいりたいです。よろしくお願いいたします。

2:「熱触媒」とは

ここから少し抱負を(モウソウを広げながら)述べさせていただきます。2026年のテーマは、2024-2025年のテーマの「オーガニック」から離れ、午年(馬)であり、「火」をテーマに燃えたいなとズバリ 「熱触媒🔥」にします。

もちろん、火がすべてだとは思っていませんし、もちろん火が表に出る人と出ない人がいますのでそれは否定しません。ただ、2026年は自分と価値観が合う人のために時間をいっぱい使っていきたいと思っています。世の中に無駄なことなどまったくありません。それでも時間は有限なので、選び取って何かに振り向けていかないといけない。それは、私の火を受け取ってくれるために使いたいと思います。

当事務所のビジョンは、「異端児(ユニークネス)を活かしつつ、新しい気づきを行動に移す。その実現を促進・支援・伴『奏』すること」 としております。2024年は、「とにかく伸びる」ことに向き合って、新しいこと、未知の領域へに挑戦し、2025年はさらに一歩進んで、もっと自分がいたいと願うオーガニックなセレンディピティの中に居続けて、いろいろな人と化学反応を起こしてきましたが、2026年は熱をもって、しっかりかかわっていきたいです。

3:抱負(妄想)

①KPI→成長を続ける

2021~2025年に続き、売上というKPIは継続していきます。世の中で動いているものは、思いやりや共感や経験や知識などお金だけではありませんが、「お金はエネルギーや仕事の対価としての交換手段において万国で両替すれば使える最もメジャーな存在」と思う気持ちは変わりません。

ビジネスの関わりにとって、お金はすべてではないかもしれませんが、お金は大事な尺度のひとつですので、お金も時間も資源も、2026年はメリハリをつけてすすめていいます。

②ふじたクリエイトスタジオ5年目

開業から5年のメモリアルイヤーです。周年記念でじっくり書かせていただきます。

③お仕事のポートフォリオ

お仕事のポートフォリオはこのようにしていきたいと思っています。

1:人のもつ創造性・可能性の最大化
引き続き、壁打ち、対話で人の持つ創造性やユニークネスを生かして創造的・創発的に化学反応を起こし、現実化を支援・実践していきます。想いとロジックを大事にしていきます。

2:理論と実践の統合
〇セミナー登壇
こちらもメリハリをつけていきます。回数は少なくなるかもしれませんし、公開できるものは減るかもしれませんが、必要としている方に熱をもって、お届けしたいです。

〇伴奏型(伴走型)支援
対象や条件に縛りはあるけど無償で支援可能な公的支援と、柔軟に現地視察や同席、多くの提供ができる民民支援(自由診療のような支援)、そして経営人材として中の人になる支援の3軸で進めていきます。

3:多面的でいる
探求したり、情報発信したり、様々な場にでかけて会話を深めて、キャッチしていきたいです。

社会課題解決型ビジネス、ソーシャルスタートアップ、ディープテック、ライフサイエンス、農業、インバウンド、エシカルなどなど違う専門家の方とのフラットな新しい形の希少な共創・コラボレーション、プロジェクトチームを通じて新しい事業や創業をひとつでも実現してまいりたいです。

みなさまにとっても「丙午(ひのえうま)」の年が、可能性の広がる飛躍する素敵な1年になりますよう願っております。本年もよろしくお願いいたします。

社会トレンドと占星術、マヤ歴などもまとめた内容は下記のニューイヤーレポートにまとめましたので、よろしければご覧ください。
レポート本体 ニューイヤーレポート
音声解説(NotebookLMによる自動生成60日間)https://xgf.nu/8supm
動画解説(NotebookLMによる自動生成60日間)https://xgf.nu/NFmWP

【当事務所についてその19】知る人ぞ知るサイトを見つける方法

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を「壁打ち」で伴奏する触媒・拡張デバイスこと、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田有貴子です。

当事務所について書いてまいりましたこのシリーズ。バックナンバーはこちら。
その1「当事務所の名前の由来」その2「中小企業診断士とは」その3「フリーランスとは」その4「藤田有貴子ってどんな人間ベース編」その5「国家資格キャリアコンサルタントとは」その6「カオスの時代にクリエイトしていきます」その7「カオスについてどう向かっていくか」その8「アートとサイエンス問題」その9「断捨離が必要」その10「営利非営利のカオス」その11「ほぐすのが得意かもしれません」
その12「ほぐしているとみつかる気がするんです」その13「社交的ではない代表でも、人は好きなんです」その14「初めてのみなさまへご挨拶」その15「登録しております日本最大級の起業支援プラットフォームDreamGateのこと」その16「当事務所の名前についている「クリエイト」のこと」その17「当事務所の思う信頼」その18「当事務所のビジネスモデルについて」

きょうは、ふじたクリエイトスタジオ代表・藤田が思っていることを吐露します。

1:マーケティングとは…

学部もマーケティングのゼミで、マーケティングリサーチ会社に入り、マーケティング職をしてきたのですが、フリーランスとして独立してマーケティングの仕事はしていないです。どちらかというと新しい事業の立ち上げが多かったりします。新しい事業を創ることは大好きなのですが、もう1つ理由があります。

それは、マーケティングを手段しばりにされることなのです。「マーケティングをしています」というと「ホームページは作れますか」「インスタはできますか」と聞かれたりするのです。これらは手段で、ちゃんとすれば効果はでるとおもいます。もちろん、最新の対応が必要でウオッチしていく必要があるのでベストオブベストはできません。しかし、そもそもそこなのでしょうか、ということがよくあります。

起業家の方が「インスタをしないといけない」と思いこまれている方をお見掛けします。「インスタをしたほうがいいケースはあるかもしれないけど、しないといけないものではないのです。」とお話をするのですけど、理由は以下です。

①インスタが向くケースと向かないケースがある 結果を出している方は量も質もすごい、コミュニケーションおばけというものです。そこはご本人の素質も大きいと思います。あと領域です。その同じ分野に競合がいっぱいいいると結果は出しづらい。インスタ以外でもそうですが、オンラインで結果を出してフォロワーがつく方は領域や世界観もしっかりされつつ、センスもあったうえで努力もすごいです。

②向いていることに時間を向けたほうがいい インスタで結果を出すのは大変です。ひとには向き不向きがあります。インスタをすれば事業が成功するというのはある程度言えるかもしれないけど、何か努力をすれば結果につながるのは当然でそれってインスタ?とケースがよくあります。得意技のところがいいとおもいます。即効性はないかもしれないけどブログが合うケースもあるし、別の方法があうこともあります。

よって、「とにかくこの手段」というのがマーケティングをやってきたタイプとすると違和感があるのです。いろいろ検討してインスタになれば、いい先生に習えばいいと思うのだけど。

2:知る人ぞ知る

「本当にすごい実力者は表に出てこない」という話を聞きました。対応工数がかかり、本来向けたいパワーがかけられないからだそうです。

もちろんビジネスはお客様を見つけることが大事ですのでどんどん出ていくのも大事です。ただ、お仕事柄いろいろな社長様にお会いするときに紹介だけで収益をあげられていたり、一目でそうとはわからないけれど実は売り上げをすごく上げている会社だったということもあるそうです。

人前に出ることのメリットや注目される嬉しさはもちろんあります。ただ収益を上げたい、この仕事を伝えていきたい、生活をしていきたいと思うのなら、それにあったやり方をゼロベースで考えていいように思います。

例えば、私が思ういい会社のホームページの特徴をあげてみます。マーケティングの教科書ではでてこないんですけど。

1:第一印象

ぱっと見た時に、どくどくしさがない。最新の手法がいいとかでなくひと昔前のタイプでもよし、おしゃれなくてもよくて、第一印象は大事な気がします。

2:味やらしさ、センスがある。内容が入ってくる&アピール要素が心地いい

きれいにまとめていても内容が入ってこないのは発信者にそのようなものがないか、生成AIで作っていて一般的すぎて中身を示していない可能性があります。生成AIは私も使いますが、自分の根性を入れながらかなり練ります^^

逆に引っかかるということもあるかもしれません。それは小さくても当たっている気がします。

アピールはどう感じる?私ってすごいと感じてしまわない?お客様の感想は本当にその人の許可を取っている?配慮がある?そのトーンにいい悪いはなくて、どう感じるかは相性だと思っています。言えないことは言えないといってくれるほうが私は信頼できます。

3:対応について

対応の気持ちよさはあります。数多くあるわけなのでそこは大事にしていいかなと思います。文字にはしづらいですけど…

参考になると嬉しいです。

お知らせ

当事務所では毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」を開催しています。気になられた方はぜひ「夢を進める壁打ちラウンジ」などで一度お話しして、相性やイメージを確認できればと思います。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談は、お問い合わせフォームよりお尋ねください。

①夢を叶える壁打ちワークショップ 2025/11/11(火)7:00(グループ形式/無料)

https://peatix.com/event/4653112/

②夢を進める壁打ちラウンジ(1対1/無料)

https://dreamadvance202511-12.peatix.com/

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

【気になる言葉その12】「インクルーシブ」の波が来ている?

こんにちは、ふじたクリエイトスタジオ代表の藤田有貴子です。 中小企業診断士×キャリアコンサルタントという“ビジネスとキャリアの二刀流”で、VUCA/VANI 時代のもやもやをオール・インクルーシブに伴奏して実現に変える触媒を目指しています。

世にある新しい言葉をほぐして、紐解いていく気になる言葉シリーズ。
その1「BANI(バニ)」その2「エシカル(ethical)」その3「カオス(chaos)」その4「ナラティブ(narrative)」その5「伴走型支援/伴奏型支援」に続き、第6弾再び「ナラティブ(narrative)リターンズ、アゲイン?!」その7「ナッジ」その8「mixi2」その9「TAMSAMSOM」その10「PA(パブリックアフェアーズ)」その11「行動経済学」

今回その11は、「インクルーシブ」についてです。暮らしのあちこちでいろいろな分野から「インクルーシブ」なことが始まっていることをお伝えしたいです。

Q1:インクルーシブとは?

最近、「インクルーシブ」という言葉を耳にする機会が増えています。「インクルーシブ」とは、直訳すれば「包括的な」という意味ですが、それだけではピンとこないかもしれません。なお、反対語は、「エクスクルーシブ(exclusive:排除的、排他的)」であり、その反対ですのですべて受け入れるという意味ととらえます。なお、「インクルーシブパッケージ」はすべて込みです、今風でいうとまるっとおまかせみたいな感じでしょうか。

実はこの言葉、組織運営や教育、健康、農業、環境、ビジネス支援など様々な分野で共通して大切にされ始めている価値観を表しています。多様な人々や資源を排除せず活かし合い、循環や共創によって持続可能な成果を目指す考え方、それが「インクルーシブ」の精神です。では具体的に、各分野ではどんなインクルーシブな取り組みが進んでいるのでしょうか?今回はその一例をご紹介します。

Q2:インクルーシブな概念とは?

組織:フォロワーシップとコーチングで共創する職場

組織の世界では、トップだけが引っ張る従来型のリーダーシップよりも、メンバー全員が力を発揮する“フォロワーシップ”が重視されつつあります。コーチングは答えはあなたの中にあるとその人にある可能性に照準をあてる考えです。

例えば高知県の小さな自動車販売会社では、社長が「競争より共創」「革新より進化」を掲げ、トップダウンではなく社員一人ひとりの主体性を尊重する経営を実践しました。社長は部下に頭ごなしの指示や叱責をせず、「任せる」姿勢を徹底します。社員が自ら気づき、考え、行動し、改善できるよう環境を整えたのです。その結果、生き生きと働く社員が増え、子育て中のワーキングマザーの女性営業スタッフも自信を持って活躍できる職場になっています。全員が意見を言い合い、互いにサポートし合うフラットな雰囲気が生まれ、この会社は全国トップクラスの顧客満足度を達成しました。リーダーとフォロワーが共創するインクルーシブな職場は、強いチームワークと持続的な成長を育んだということです。

教育:探求学習で多様な学びを共創する教室

教育の現場でも、「インクルーシブ」なアプローチが広がっています。その代表が探求学習(プロジェクト型・問い探し学習)です。教師が一方的に知識を押し付けるのではなく、生徒たち自身が興味関心に基づいて問いを立て、調べ、発表し合うスタイルの学びです。日本の文部科学省も新学習指導要領において「探求的な学習活動」を重視し、各学校での導入や実践を推奨しています。従来の科目単位の知識だけでは対応できない、複雑で答えが一つではない社会課題に対応できる能力を育むためです。

例えば、国内でも多くの学校が探求学習を取り入れています。東京都立小石川中等教育学校では、生徒たちが自主的にテーマを設定し、地域の課題や環境問題、社会課題などを調査・分析し、成果を発表しています。また、広島県の私立学校では、生徒が地元企業や地域住民と協力して地域活性化プロジェクトを企画・運営しています。これらの活動を通じて、生徒たちは自ら問いを立て、異なる視点を持つ人々と対話しながら協働して問題を解決する力を身につけています。

海外ではアメリカの公立校「ハイテックハイ」では、多様なバックグラウンドの生徒たち(低所得層の子どもが約4割)を抽選で受け入れ、協働プロジェクトを通じて全員の創造性を引き出しています。生徒たちは禁書に指定された本を題材に社会問題を調べて展示作品を作ったり、海洋プラスチックごみを題材にボートを制作したりと、ユニークなプロジェクトに没頭します。知識の暗記ではなく対話と協働を重ねることで、生徒一人ひとりの個性や強みが輝くのです。「正解」が一つではない探求学習の場は、障害の有無や得意不得意を超えて誰もが参加できるインクルーシブな教室と言えます。みんなで作り上げる学びのプロセスそのものが、生涯にわたって多様性を尊重し合う姿勢を育んでいるのでしょう。

健康:人と地球をつなぐプラネタリーヘルス

友人から聞いたのですが、医療・健康分野で注目されるインクルーシブな考え方に「プラネタリーヘルス(Planetary Health)」があるそうです。それは人間の健康と地球環境の健康を切り離せないものと捉える新しい視点です。例えばハイチで始まった「プラスチックバンク」は、環境と人々の暮らし両方に良い影響をもたらす画期的な取り組みです。地域の住民が道端や海辺のプラスチックごみを集めて持ち込むと、現金や子どもの学費と交換してもらえる仕組みで、回収されたごみはリサイクルされてグローバル企業へ再資源化として提供されます。その過程で現地ではリサイクル事業の起業家育成プログラムも行われ、金融知識の教育までセットになっているのです。この取り組みによって、町からプラスチックが減り蚊の繁殖地が解消されてコレラなどの伝染病リスクが下がる一方、住民は収入を得て子どもを学校に通わせることができます。まさに人間の健康と環境保全が両立する好循環を生み出しており、2019年には気候変動対策の国連賞も受賞しました。プラネタリーヘルスの理念のもと、気候変動や生態系の問題に医療・公衆衛生の専門家たちも協力し、地球規模で持続可能な健康づくりが進められています。「地球を包括して考える健康」というインクルーシブな視点が、次世代の医療を変えようとしているのです。

農業:不耕起栽培と資源循環で自然と共生する農法

農業の分野でも、インクルーシブな価値観が伝統的手法を見直す動きを後押ししています。

例えば不耕起栽培は土を耕さない農法で、土中の微生物や生態系を壊さず活かすことで土壌の持続力を高めます。先日、SHO FARM様という不耕地栽培をされている農場を視察する機会をいただきましたが、「土を耕さずに微生物に任せつつ本来の土に戻していく」という発想もすごいですし、雑草をできるだけぬかず緑肥として周りを覆って感想や害虫から防ぐことや、コンパニオンプランツといって違う作物を一緒に植えると分泌物で害虫が来なかったりするなど最新の手法をデザインしつつトライアンドエラーをされていました。また、周囲の事業者からの廃棄される資源を受け取って、コンポストや畑に活用するなどインクルーシブかつ既存の資源を最大限に活かした多様な取り組みをとりつつ、収益も上げているそうです。

また多様な資源循環型農法として有名な合鴨農法では、水田にアイガモ(家禽の合鴨)を放して稲作と畜産を一緒に行います。合鴨のヒナが田んぼで泳ぎ回りながら雑草や害虫を食べて育ち、糞は稲の肥料となり、水をかき混ぜて土を柔らかくするというそんな自然の営みを利用した仕組みです。化学農薬や除草剤を使わなくても、合鴨たちが雑草と害虫を減らし、稲は元気に育ちます。福岡県桂川町の古野隆雄さんは30年以上かけてこの方法を確立し、自身の田んぼで無農薬のお米と合鴨肉の両方を生産するとともに、そのノウハウを世界中に広めました。

海外でも、アメリカの再生型農業(リジェネラティブ農業)の先駆者ゲイブ・ブラウン氏が、数種のカバークロップ(被覆作物)を輪作することで荒れた土壌の有機物含有量を飛躍的に高め、農薬に頼らず収量と利益を上げることに成功しています。

いずれの事例も、多様な生きものや循環の力を活かして持続可能な農業を実現した点で共通しています。人間が自然を「支配する」のではなく、自然と共生し調和するインクルーシブな農法こそが、これからの食と農を支えていくのかもしれません。

環境:トランジションタウンが生む草の根の共創

環境分野におけるインクルーシブな取り組みの象徴が、市民発のエコムーブメント「トランジション・タウン」です。これは2006年にイギリス南部の小さな町トットネスで始まった運動で、化石燃料に依存した社会から地域ぐるみで持続可能な社会へ移行していこうという試みです。日本でも最初のトランジション・タウンは2008年に神奈川県藤野町で誕生し、以来全国各地に広がっています。藤野では有志の市民たちが集まり、地域通貨「よろづ屋」を発行して地域内経済の循環を促したり、自然エネルギーで電力を自給する「藤野電力」というプロジェクトを立ち上げたり、無農薬野菜のお百姓クラブを結成したりと、次々にユニークな活動を生み出しました。これらはすべて「こんなことをやりたい!」という誰かのアイデアと情熱に共感した仲間たちが集まって始まったものです。大事なのは専門家や行政任せにしないこと。住民一人ひとりが主役となり、やりたい人がやりたい時にやりたいだけプロジェクトに参加する、そんな緩やかなモットーが藤野の合言葉でした。

熱意さえあれば肩書きや立場に関係なく受け入れる懐の深さこそ、トランジション活動の源泉です。その結果、小さな町から生まれたアイデアが全国規模の運動に発展し、人と人、人と自然が支え合う地域コミュニティが各地に育っています。「みんなで地域の未来をつくる」というインクルーシブな精神が、環境問題への草の根からのアプローチを力強く推進しているのです。

私は、7年ほど前「トランジションタウン」を取材したことがありました。譲り受けた古民家を廃材を入れて改装し、キッチンや居間を作っているなど、わくわくしながら創造的に取り組まれていたのが印象的でした。

事業支援:エフェクチュエーションによる共創型の創業

私のかかわる、ビジネスや起業の支援分野でも、「インクルーシブ」な考え方が注目されています。それがエフェクチュエーション(Effectuation)、日本語では「創発的アプローチ」とも呼ばれる起業理論です。従来のように綿密な計画を立ててリスクを避けるのではなく、今手元にある資源や人脈を起点に、小さく始めて走りながら軌道修正し、周囲を巻き込みつつ事業を形にしていくという発想です。例えばアメリカでレンタカー業の大手となったU-Haul社の創業期には、創業者のショーン夫妻がたった1台のトレーラーを持って旅に出て、行く先々のガソリンスタンドに「このトレーラーをお店で貸し出してみませんか?」と呼びかけました。その提案に共感したスタンド経営者たちとのゆるやかなネットワークが次第に広がり、サービス開始からわずか数ヶ月で全米の各地に30台以上のレンタルトレーラー拠点が誕生したのです。最初から大資本を投下して大型店舗網を構築するのではなく、共感したパートナーと利益をシェアする「クレイジーキルト(継ぎはぎのキルト)型」の戦略で全国展開を果たした好例と言えるでしょう。

エフェクチュエーションの理論によれば、起業家は失敗しても大きな痛手とならない範囲でどんどん実験を行い、予期せぬ出来事(レモン)も味方につけてレモネードを作るように発想を転換します。実際、日本のアパレル企業「yutori」が新ブランド創出制度「Yリーグ」で毎年多数の若手企画を走らせ、一定売上に満たなければ素早く撤退する仕組みを設けるなど、エフェクチュエーションの考え方を取り入れる例も現れています。このように多様なステークホルダーとのコラボレーションや柔軟な方向転換をいとわない手法は、まさにインクルーシブな創業支援の在り方と言えるでしょう。誰もがアイデア次第で挑戦者になれる風土を育み、失敗も含めた学びを共有することで、持続的なイノベーション創出を可能にしているのです。

Q3:「インクルーシブ」をどのように生かしていけばいいの?

インクルーシブという言葉は、一見分野ごとに意味合いが異なるようですが、その根底には共通した想いが流れているように感じます。それは、人や自然、あらゆる多様性を包み込み、お互いの力を活かし合おうという前向きな姿勢です。組織では上司も部下も一緒になって職場を良くし、教育現場では子どもたちが主体的に学び合います。健康では地球環境までも視野に入れ、農業では生態系と調和し、地域コミュニティでは誰もが主役になって未来を描く。そしてビジネスの世界でも、志を共にする仲間と新しい価値を創造していく。どの事例からも、「排除しない」「対立しない」で協働することの大切さが伝わってきます。

私たち一人ひとりがインクルーシブな視点を持つことで、社会はもっと優しく強くなっていくはずです。もちろん、すべてをインクルーシブに進めるのではなく、必要に応じてエクスクルーシブな判断を取り入れ、柔軟に対応していくことも重要でしょう。小さな気づきからでも、新しい視点やブレイクスルーが生まれれば嬉しいです。

私なりにインクルーシブに考えるためのポイントをまとめてみました。

常識にとらわれないで考えてみる

VUCAやBANIといった、明確な答えのない時代です。多くの人が地域を超えて交流できるようになり、テクノロジーも日々進化しています。これに伴い常識も刻々と変化しています。「リーダーは必ずしっかりしていないといけない」「畑は耕さなければいけない」など、当たり前とされてきたことをあえて見直すことで、新しい可能性や解決策が見えてくるかもしれません。

こっそりやりとりする

想いや仮説(こうしたら良いのではないか)を抱いたとき、誰にでもすぐに伝えることはおすすめしません。特に「案をすぐに否定したがる人」「自分の利益や支配欲に利用する人」には注意が必要です。また、組織の中で肩書が高い方やコミュニティのリーダー的立場にいる人ほど、変化を好まないこともあります。慎重に相手を選び、信頼できる方と丁寧にシェアしましょう。経験上、ある程度のエビデンスを準備し、伝え方のルートや方法など戦略を練れば、共感を得る可能性が高まります。反対するのではなく、解決することが大事だからです。同じような価値観を持つ人であれば、分野が異なっていても互いに理解し合い、良い刺激を与え合えるでしょう。それこそが地球環境と健康を包括的に考える、真のインクルーシブにつながるのだと思います。

視点を変えてみる

一つの視点に固執するのではなく、複数の視点で物事を見ることが重要です。自分が経験しないとわからないことも多いです。たとえ、気が進まないようなことでも、それが視点を変えるきっかけになることもあります。私は苦手なことが多いから、すべての人が苦手なことがあると心から思えていることが、今の仕事に役立っています。一人で視点を持つのは難しいと感じる場合は、その視点を持つ人と一緒に考えることをおすすめします。

この記事が、みなさまの気づきや一歩を踏み出すきっかけとなれば、とても嬉しいです。

お知らせ

最後にお知らせです。

事業開発とプロジェクトマネジメントのプロと学ぶ!~正解がない時代にプロジェクトを成功させる「動きながら考える方法」~
https://pm-bizdev-0711.peatix.com

動きながら考える方法をプロジェクトマネジメントのプロとがえりさんと事業開発の私で考えていくセミナーです。有料ですがフォローアップもあり、しっかりフォローします!宣伝すみません(;’∀’)

②夢を叶える壁打ちワークショップ 毎月11日朝 2025/7/11(金)7:00(グループ形式/無料)

https://peatix.com/event/4455413/dashboard

②夢を進める壁打ちラウンジ(1対1/無料)毎月1のつく日に不定期

開催予定 ※Dreamgateには先行掲載、Peatixにいれていきます

ご質問やご相談やお仕事として依頼したいなどは、お問い合わせフォームよりお尋ねいただけましたら、別日程でも相談をお受けいたします。

必要な方に届きますように🍀

【当事務所についてその18】当事務所のビジネスモデルについて

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を「壁打ち」で伴奏する触媒・拡張デバイスこと、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田有貴子です。

当事務所について書いてまいりましたこのシリーズ。バックナンバーはこちら。
その1「当事務所の名前の由来」その2「中小企業診断士とは」その3「フリーランスとは」その4「藤田有貴子ってどんな人間ベース編」その5「国家資格キャリアコンサルタントとは」その6「カオスの時代にクリエイトしていきます」その7「カオスについてどう向かっていくか」その8「アートとサイエンス問題」その9「断捨離が必要」その10「営利非営利のカオス」その11「ほぐすのが得意かもしれません」
その12「ほぐしているとみつかる気がするんです」その13「社交的ではない代表でも、人は好きなんです」その14「初めてのみなさまへご挨拶」その15「登録しております日本最大級の起業支援プラットフォームDreamGateのこと」その16「当事務所の名前についている「クリエイト」のこと」その17「当事務所の思う信頼」

きょうは、ふじたクリエイトスタジオ代表・藤田がふだんどのようなビジネスモデルで活動しているかを、わかりやすくご説明します。事務所に興味を持っていただいた方も同じようなお仕事をされる方にもご相談を受けますので、ご参考になればうれしいです。

1:行政・公的支援機関でのお仕事(BtoG)

主に公的支援機関の窓口にて、創業を目指している方、中小企業・小規模事業者の方、スタートアップの方、研究者の方などのアドバイザーを務めています。決められた相談時間内で精一杯サポートを行い、解決に役立つ情報提供や、壁打ちをしたり、補助金申請書のフィードバックなどの継続的に支援することもあります。

「自分(たち)で頑張ろうとする事業者様に対し、行政の制度は手厚い」とこの仕事を始めてから感じており、ぜひ求める方には活用していただきたいと感じております。探し方としては国、お住いの都道府県、市区町村になります。公的機関では無料で利用できるサービスも多いため、利用者にとって大きなメリットとなります。ただし、公共物という点では公園のブランコと同じように、利用時間や回数には制限があり、満席の際には譲り合いが求められることもあります。

一方、内容により、もっといい専門的な専門家や専門窓口のある場合は他の専門窓口をご紹介することもあります。また事業について、私たちが代わりに行うことや特定のサービスを推奨することも禁じられています。

ただ、これらの機関には、実は「あの名医が週に一度来てくれる!」のような素晴らしい専門家が在籍していて、その方から無料で質の高い支援が受けられるため大変価値があります。ただし、専門家の専門領域や相性も重要なので、公開されている専門家プロフィールを見て、実際にお話をして、自分に合う方を選ぶことをおすすめします。その点では外科と内科と歯科医院は違うし、性格によって伝え方は変わるというとおわかりいただけるかしらとおもいます。

また、職員の皆さまが相談者のニーズに合った専門家を的確にマッチングされています。

基本的に中小企業診断士の資格が必要な業務であり(スタートアップやアクセラは除く)、私はご縁をいただいてこの仕事を行っています。

・公的機関主催のセミナー講師として活動することもあります。無料なので機会があればぜひご参加ください。

・一部の自治体(東京都一部、中央区、港区など)では、専門家を直接指名して公的支援を無料で受けられる制度もあります。詳しくは問い合わせよりお気軽にお問い合わせください。

2:エージェントさま経由のお仕事(BtoB)

エージェントとは、企業、個人事業主、中小企業診断士、士業、知人などお仕事をご紹介いただく方のことを指します。エージェントの方が管理を徹底されるケースもあれば、比較的自由度が高いケースもあり、求めるものは変わりますので、当方も状況に応じて柔軟に対応しています。

私自身、多くのエージェントさまと提携させていただいています。私はエージェントさまとのお仕事においては「これをやってください」と支配されるのではなく、「なくてはならない優秀な下請けでありたい」という関係でおつきあいをしています。エージェントさまより、自分では出会えないお客様とのご縁をいただけたり、私の強みを生かしたご提案をいただけたり、専門的な知識やサポートを受けられるため、大変感謝しています。

報酬はお客様がエージェントさまにお支払いした金額の一部が私に支払われる仕組みです(条件は最初に契約します)。時折、私たちのような立場で(行政の場合もあるそうですが)途中でクライアントさまに直契約を提案されるケースを耳にしますが、私はエージェントが積み重ねてきたお客様との信頼関係を尊重し、必ずエージェントを経由あるいは許諾をとって契約を行っています。

こんな当事務所と契約して、チームの一員としてコンサルティングなどをしてほしいとおもわれましたエージェントのみなさま、ぜひお問い合わせフォームからお声がけください。
(申し訳ないのですが、代理販売などはあいにく当方に適性がありませんため、いただいてもお返事できないこともありますのでご了承ください)

3:直接契約(BtoB・C)

ご紹介などを通じて、お客様と直接契約をするケースです。

直接契約の場合、契約内容及びすべての工程を私自身が管理し、柔軟に内容や時間を調整しながらコンプライアンスを徹底した上で、進めています。また、必要に応じて、壁打ちやChatGPTPROなどデータベースを駆使して課題解決に役立つための会社様や手法をお探しして、決断の時間を節約することやチームを編成することもあります。メンタリングとリサーチの実行支援をしているのは特徴と思います。状況に応じてフォローアップでプロボノ(実行支援)として活動する場合もあります。社会課題解決型や研究型が多いです。

同業の方にはこの直接契約を増やしている方も多いですし、手法などを示されているところもあるでしょう。私の場合、直接契約については、私の価値観にあい、ご支援が役立ち、報酬面でもお互い満足でき、チームの一員として末永く対等な関係を築ける方がよいと思っています。

お役に立てると嬉しいです

お知らせ

当事務所では毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」を開催しています。気になられた方はぜひ「夢を進める壁打ちラウンジ」などで一度お話しして、相性やイメージを確認できればと思います。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談は、お問い合わせフォームよりお尋ねください。

①夢を叶える壁打ちワークショップ 2025/6/11(水)7:00(グループ形式/無料)

https://dreamadvance2025061107.peatix.com

②夢を進める壁打ちラウンジ(1対1/無料)

開催予定 ※Dreamgateには先行掲載、Peatixにいれていきます

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

【気になる言葉その10】「public affairs(パブリックアフェアーズ」とは

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を伴奏する触媒・外部デバイスでありたい、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田です。

世にある新しい言葉をほぐして、紐解いていく気になる言葉シリーズ。
過去記事はこちらです。
第1弾「BANI(バニ)」はいかがでしょうか。第2弾は「エシカル(ethical)」です。第3弾の「カオス(chaos)」をに続き、第4弾の「ナラティブ(narrative)」、第5弾「伴走型支援/伴奏型支援」に続き、第6弾再び「ナラティブ(narrative)リターンズ、アゲイン?!」第7弾「ナッジ」第8弾「mixi2」第9弾TAMSAMSOM

今回その10は、「PA(パブリックアフェアーズ)」です。私も概念については聞くことはありますが、言葉としては初耳でした。早速ChatGPTのDeepresearchさんと連携しつつ、調べてみました。

Q1:パブリックアフェアーズ(PA)とは?

英語の組みあわせって多いですよね。

PA??
パーキングエリア?
風邪薬?
プロセスオートメーション (Process Automation)?
ポリアミド (Polyamide)?(ナイロン)
Protection Grade of UVA (Protection Grade of UVA)?
ぱ…?

じゃあ、なんでしょう?

正解は「パブリックアフェアーズ」。ちょっと聞きなれないこと響きですが、実はわたくしたちの生活に関係しています。企業や業界団体が政府や地域社会と一緒に課題を解決するために働きかける活動のことなんです。

以下の記事によると「企業が政治・社会・コミュニティなど多様な外部環境と戦略的につながる」ために必要な活動となされているようです。

海外で定着、日本でも拡がりつつあるPAの重要性

https://note.com/atsushinagashima/n/n5df084f05f1c

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イメージすると、PPP(官民連携)がいろんな人たちが集まる「箱」だとすると、PAはその箱の中であっちこっち動き回る「矢印」みたいなものという気がします。

例えば、あなたが画期的な社会課題解決する新しい方法を考えついたとします。絶対それで救われる人もいるし、世の中にとっていい、ただ、法律や規制があってして前に進めない……そんな時、行政や社会に「ちょっと話を聞いてくれませんか」と声をかけ、対話をして理解してもらいながら新しいルールを一緒につくる活動もPAの役割です。まさに、社会と企業をつなぐコミュニケーションです。

あるいは、社会課題解決は既存の経済原理にもってくると、相手に負担させてはいけないとか、寄付だけでは集まりにくいとか、ボランティアにしましょうといっても続かないし、大きくできないということもあるかもしれません。

この課題は行政サービスとしてあると絶対に良いので、委託事業としてできないかと行政に働きかけることも含まれます。

Q2:PAをほぐしてみる

PA、実は見た目以上に奥深い世界です。ちょっとほぐしてみましょう。

対政治(ロビー活動): 政府や議員さんに、「法律を変えるべき理由は、これこれこうなんです!」と丁寧にお伝えして、説明し法律策定などについてご協力をいただきます。従来は政治家さんを訪ねていき、会議室でお話しするイメージとすると、PAはオープンに「みんなで問題を共有して解決しよう」というイメージです。

対社会(イシュー・マネジメント): 自分たちの考える社会課題と世の中で話題になっている事項より、当時問題意識を持っている方や同じ問題を扱っているグループに話を聞いたり、連携や交流したりなどです。

対地域日常(文字化けしていますが・・・)
(ステークホルダー・エンゲージメント): 地域住民やNPO、メディアなどいろんな人と仲良くなり、一緒に問題解決に取り組む活動です。コミュ力の見せどころ!
(コミュニティ・リレーションズ): 地元のイベント支援や地域活動に参加して、日常的に地域社会との信頼関係をつくる活動です。「ご近所付き合い」も大切です。

対みんなの非日常(危機管理): トラブル発生という緊急事態に、落ち着いて迅速な対応を行うことについて話します。BCP(事業継続力強化計画)などがあります。

対投資家(CSR): 企業が社会貢献やエシカルを通じて信頼を高め、投資家にも安心感を与える活動です。「信頼は一日にして成らず」なんです。

こんなふうに、PAは政治や社会、地域などいろんな相手と幅広くコミュニケーションを取りながら問題解決に取り組みます。まさにコミュニケーションのオールラウンダー、「非市場戦略の総合格闘技」といえるのではないでしょうか。

ちなみにPAに似た言葉でPR(広報)やGR(政府渉外)があります。PRは企業のイメージアップを目的とし、GRは政府とのやりとりに特化しています。一方、PAはそれらを包括しながら、もっと広く社会問題や公共政策までフォローするスーパーマン的な存在ではないかとおもいます。

Q3:PAを活用するには?

PAが活躍する舞台は介護、動物愛護、環境保護など本当に幅広いと思われます。社会課題について共感を得る見方を増やしていくことと思いますが、活用するにはこういう感じではないかと思ったりします。

  1. 社会に共感されるテーマを選ぶこと
    持っている社会の課題から「社会が良くなる」視点で賛同者が多くて、わかりやすいテーマとして打ち出すといいかもしれません。
  2. 専門知識を持つ人とチームを組むこと
    政策や法律など、専門的な知識を持った人の助けを借りると心強いです。専門家が個人的に課題を感じておられると、プロボノをしてくださるケースもありますし、専門特化した分野ではなければ行政などの無料相談なども活用できる場面もあります。業界団体などは知識をお持ちかもしれませんし、セミナーなどなさっていることも多いです。
  3. コミュニケーションは誠実で透明に
    自分の伝えたいことを受け取っていただく見方を増やすためには、グループとしての誠実さ、構成員のお人柄も大事になってきます。オープンで真摯で誠実な姿勢が最も大事になります。偉人の方やそのような方の姿勢を見習うということになってくるかもしれません。

最近ではSNSやオンラインメディアを駆使して、社会にメッセージを発信し、幅広く共感を得ることもおおいです。「映え」「わかりやすさ」も大切ですが、行動の積み重ねや真摯さ、裏表がないことなどが人を動かす気がします。

PAは、企業や団体が社会と手を取り合いながら新しい未来を作り上げるための強力なツールになるのではないでしょうか。身近な課題にもぜひPAを活用できる場面があれば意識されてみるといいかもしれません。

お知らせ
毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」では無料で開催しています。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談やお仕事として依頼したいなどは、お問い合わせフォームよりお尋ねいただけましたら、別日程でも相談をお受けいたします。

【気になる言葉その9】TAM SAM SOMで市場規模から事業を語ってみる(ほぐしました)

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を伴奏する触媒・外部デバイスでありたい、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田です。

世にある新しい言葉をほぐして、紐解いていく気になる言葉シリーズ。
過去記事はこちらです。
第1弾「BANI(バニ)」はいかがでしょうか。第2弾は「エシカル(ethical)」です。第3弾の「カオス(chaos)」をに続き、第4弾の「ナラティブ(narrative)」、第5弾「伴走型支援/伴奏型支援」に続き、第6弾再び「ナラティブ(narrative)リターンズ、アゲイン?!」第7弾「ナッジ」第8弾「mixi2」

今回その9は、「TAMSAMSOM」です。新規事業やスタートアップ系で使われている市場規模を示す言葉で知らない人は知らないと思います。なおこの言葉ぐぐるといろいろ説明があるので、この記事はほぐしてかみ砕くことを目標としています。なお、最初の画像はCamvaのマジック加工で出しましたが、ロマンは感じていただけたでしょうか( ゚Д゚)

なお、soraで作ったイメージムービーはこちらです。やや現実的でしょうか?

Q1:TAM、SAM、SOMとは?

TAM (Total Addressable Market)=お客様を獲得できる可能性のある最大の市場規模
SAM (Serviceable Addressable Market)=商品サービスが実際に獲得できる可能性のある市場規模
SOM (Serviceable Obtainable Market)=商品サービスが実際に獲得できる現実的な市場規模


1つでとらえるよりは「タムサムソム」の3つでセットとして使われます。どこか早口言葉っぽいですけど(;’∀’)

なお、「ビジネスは鳥の目、虫の目、魚の目の3つの視点でみましょう」といわれますが、個人的には、TAM(≒鳥の目)、SAM(≒虫の目)、SOM(≒魚の目)の概念に近いのではと思っています。

なお、Perplexityさんに聞いてみました結果が以下、リンクはこちら。URLで参考文献もあるので便利です。よろしければ。

ーーー

TAM、SAM、SOMは市場規模を表す指標で、スタートアップ企業や新規事業開発で用いられるフレームワークです。

TAM (Total Addressable Market)
TAMは全体の市場規模を指し、ある市場で獲得できる可能性のある最大の市場規模のことです。例えば、アパレル市場全体がTAMに該当します。

SAM (Serviceable Available Market)
SAMは商品の市場規模を表し、あるサービスが実際に獲得できる可能性のある市場規模のことです。例えば、Tシャツ市場全体がSAMに該当します。

SOM (Serviceable Obtainable Market)
SOMは自社の市場規模を示し、ある市場において特定のサービスが実際にアプローチする市場規模のことです12。例えば、自社の売上(シェア)がSOMに該当します。

これらの指標は包含関係にあり、TAM > SAM > SOMとなります。この枠組みを用いることで、新規事業の市場性や成長可能性を客観的に評価し、投資判断や経営判断の材料とすることができます。
ーーー

Q2:TAM (Total Addressable Market)とは(≒鳥の目)

「ある市場で獲得できる可能性のある最大の市場規模」ということですが、ロマンたっぷりのとても大きな視点(マクロ)とらえた市場規模です。

TAMでイメージできるのは、イソップ童話の「3人のレンガ職人」のお話です。「3つの目のたとえの後にまたたとえですか?お腹いっぱいですが…」と思われるかもしれませんが、普通の説明をしているウェブサイトはたくさんありますので、どうかもう少しお付き合いください。

3人のレンガ職人(イラストAC)

このお話は、レンガ職人に「ここでいったい何をしているのですか?」をきいたところ、
1人目は「見れば分かるだろう。仕方なくレンガを積んでいる」(目の前の作業のため)
2人目は「家族を養うために、レンガ積みの仕事をしている」(生活のため)
3人目は「歴史に残る大聖堂をつくっている」(夢ややりがいのため)
と答え、3人目のような視点をなろうという落としどころですが、TAMはこの「歴史に残る大聖堂」という広い概念のことです。

マーケティングマイオピア(近視眼的マーケティング)という言葉があるのですが、例えば、鉄道会社は人や荷物を運んでいるのではなく、その先に通勤通学や移動によって救われる人がいるだったり、生活だったり可能性があるということです。

ご自身の事業はどこまで影響を与えるか、そのためにどこまでお金を払ってもらえるかということです。話が大きくなりました(;’∀’)

どうやって考えるかは答えはなく、いろいろなアプローチがあります。
・この領域だ!と説明できるものをいれる(思い)
・今出ている行政や市場データからフェルミ推定(AとBを足すとこうだ、アナリストがこの分野こうなるといっていた)
・該当者1人当たりXXX円消費するで計算(利用者からの積み上げ)
など「何かしら数字を出してみることが大事」とおもいます。
ここでは、世界市場を語るケースも多いです。

悩む場合は数パターン出してみて、現実的なところという形で探っていくこともします。これを考えるのは自分たちの事業の可能性や発展について、投資家や協力者などに伝えることですし、議論することで何が価値なのかを考えることかと個人的には思っています。

Q3:SAM (Serviceable Available Market)とは?(≒虫の目)

虫の目、つまり商品サービスの周り(市場)を取り巻く中でどうなっていくかの市場環境を見ることもとても大事です。それが「商品サービスが実際に獲得できる可能性のある市場規模」、平たく言うと新たな商品サービスを始めようと思って、「XX(商品サービス分野)+市場規模」で出てくるものに近いかもしれません。

1つの市場規模で表せないことも実際多いのではないかとおもいますが、
・今出ている行政や市場データからフェルミ推定(AとBを足すとこうだ、アナリストがこの分野こうなるといっていた)
・該当者1人当たりXXX円消費するで計算(利用者からの積み上げ)
ここでは、まず日本市場に行く、〇〇エリアに行くならその範囲でとらえることも多いです。

Q4:SOM (Serviceable Obtainable Market)とは?(≒魚の目)

魚の目といいますか、目の前のことも事業を始めるにはとてもとても大切です。「商品サービスが実際に獲得できる現実的な市場規模」とは、「商品サービスの現実的な売り上げ目標」を指します。

獲得単価×顧客数で表します。値段が1つで言い切れないものはビジネスモデルや価格帯(分野・対象層)で分散して足し上げます。実際やってみるとずれることはありますが、ここである程度検証してみることが、どこまでどう投資をかけていくかの戦略を立てていったり、マーケティングで顧客層を考えたり、金融機関や投資家、協力者の理解を得たりするために必要です。

Q5:まず、何をすればいいですか?

ここまでの説明はイメージ重視で書きましたが、事業によるものが多いです。
この記事はTAM SAM SOMという言葉をハラ落ちさせ、ほぐすことが目的でした。TAM SAM SOMを1つの軸で関連付けてできるときれいに感じますが、私はTAMでその事業をする動機やビジョンが入っているものが好みです。

まずはそれぞれに作ってみて、お仲間の方やアドバイザー、AI?などと壁打ちやブラッシュアップすることをお勧めいたします。また、様々なウェブ上の記事で他の方の説明も見たり、実際の例を見ると自分の中で「これだ」と固まってきて、インスパイヤされるのではないかと思います。

説明にはご縁も相性もあるとおもいますので、ご自分に合うよい壁打ち相手、サイトをみつけてください。この記事がお役に立てますと嬉しいです。

お知らせ
毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」では無料で開催しています。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談やお仕事として依頼したいなどは、お問い合わせフォームよりお尋ねいただけましたら、別日程でも相談をお受けいたします。

【当事務所についてその17】「2回目(以上)/セカンド創業」の方向けの触媒・拡張デバイスとして実現も支えていきたい事務所です

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を「壁打ち」で伴奏する触媒・拡張デバイスこと、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田有貴子です。

当事務所について書いてまいりましたこのシリーズ。バックナンバーはこちら。
その1「当事務所の名前の由来」その2「中小企業診断士とは」その3「フリーランスとは」その4「藤田有貴子ってどんな人間ベース編」その5「国家資格キャリアコンサルタントとは」その6「カオスの時代にクリエイトしていきます」その7「カオスについてどう向かっていくか」その8「アートとサイエンス問題」その9「断捨離が必要」その10「営利非営利のカオス」その11「ほぐすのが得意かもしれません」
その12「ほぐしているとみつかる気がするんです」その13「社交的ではない代表でも、人は好きなんです」その14「初めてのみなさまへご挨拶」その15「登録しております日本最大級の起業支援プラットフォームDreamGateのこと」その16「当事務所の名前についている「クリエイト」のこと」

本日は「2回目の創業」「セカンド創業」について書かせていただきます。

1:なぜ「2回目の創業」「セカンド創業」なのですか?

経営者交流会に入ったり、先輩にお客様に出会った方法を伺い研究をしておりますが、ほんと、私のお伝えしたいことはわかりにくいようです。そこはわかってるのですが…

「先が見えない、わかりにくい中で頑張るひとが実現することを増やしていく」というのは自分が人生をかけたいことです。VUCAやBANIという正解のない世の中、エフェクチュエーションのいう「今持っているものを大事に、損を許せる範囲を決めて、行動して仲間を集めて実現させていく」お話などで実践していきたいと思っております。

私は普段は公的支援機関での創業支援のご相談やセミナーの機会をいただいております。創業を目指す方や5年以内の方には創業塾、特定創業支援、相談窓口をはじめ、無償や安価で受けられる制度が整っております。全世界ならぬ全日本に向かって心から叫びたいのですが、創業を目指す方に心からお勧めしたいです!ぜひお近くの支援を確認してください。

一方、5年を過ぎると手厚いところもありますが、全体的に創業時より公的支援はやや薄くなります。また、お忙しくて平日お昼に定期的にということが難しいかもしれません。普段は保険診療もされ、インプラントや矯正などの自由診療もされている歯医者さんのように、公的支援とあわせて自由診療(自由なご支援)もあるのではないかと思っています。

公的支援機関では時間内の支援で決められた時間や回数、期間もあり、原則は助言のみですが、自由診療では相談時間外もフォローができます。直接のご紹介やリソースを含めた情報提供や人の紹介、リサーチなどご要望に合わせて実務もさせていただいています。

どんなかたに当事務所のサービスがお役立ちできるかを自分なりに考えてきました。ワークショップを受けていていただいた言葉が「2回目の創業(2回目創業)」「セカンド創業」で、まさいそうかなとおもっています。

2:「2回目の創業/セカンド創業」というのは?

言葉通り、2回目以降の創業、新しい事業をされるということです。創業の時は経営者としての経験は少ないため、行政の創業支援のサポートも充実しています。

「フリーランスとして売り上げを上げてきた」「ある事業を頑張ってきて、その後、新しいことをやりたい」というお話はよく聞きます。ご自分の第二段階やリタイア後というケースもあります。

会社の中に新規事業として行う場合(従業員の方にはどうお伝えしていけばいいか)、分野が違うけどどうしていくか、会社や非営利組織を立ち上げられる場合、受け継いだ後や誰かに受け継ぐなど事業承継を含むケースもあるようです。

2回目は自分が事業をなさって気づいた本質的な課題であることが多い気がします。それはまだ世の中になかったり、知られていないものかもしれません。また、お忙しい方が多いので思いが当て時間があればできることもできないと嘆かれることも多いです。そんな方に向けて触媒・拡張デバイスとして、伴走(伴奏)させていただき、分身としてともに実現をさせていただくのが私のできるサービスと考えています。

3:どういうご支援をしていくか

お伝えした通り、ご要望に応じて自由にしてまいります。

ご状況で公的支援が使える場合は相談、補助金、融資を含め利用を検討します。ここは普通のコンサルタントの方と中小企業診断士との違いと思っています。コンサルタントさんには中小企業診断士を取っていなくても優秀な方はたくさんいます(いっちゃった^^)。しかし保険診療ならぬ公的支援を活用できるのは我々だけです。普段から公的支援制度の情報を得ています。補助金については中小企業診断士ではなくてもプロフェッショナルもいらっしゃいます。ただ、公的な制度ってみんな思想はつながっているような気がします。その構造がわかるのは、中小企業診断士としての経験、行政部門のシンクタンクの仕事や勤務先の補助金申請、現在も様々な公的支援機関でお仕事をさせていただいている経験や暗黙知はあると自負しています。

なお、公的支援以外の場合は、①時間の設定は自由(休日や22時からもあります)、②相談期間・時間以外もペーシングや情報を提供させていただく、③人材の紹介やリサーチ、多様な手段の提案やリサーチなどのアウトプットも行ったり、会社でのセミナーなど自由にかかわらせていただくことです。されていることについて私の知識が足りない分野のことは知識習得などもさせていただくこともあります。補助金や融資の申請その他資金調達手段についても提案・申請に向けてご支援させていただきます。

ご関心があればぜひお尋ねください。

当事務所でも毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」を開催しています。気になられた方はぜひ「夢を進める壁打ちラウンジ」などで一度お話しして、相性やイメージを確認できればと思います。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談は、お問い合わせフォームよりお尋ねください。

お互いによい形で進みますように!最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

【当事務所についてその17】当事務所の思う「信頼」のこと

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を「壁打ち」で伴奏する触媒・外部デバイスでありたい、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田有貴子です。

このシリーズでは当事務所について書いてまいりました。バックナンバーはこちらです。
その1「当事務所の名前の由来」その2「中小企業診断士とは」その3「フリーランスとは」その4「藤田有貴子ってどんな人間ベース編」その5「国家資格キャリアコンサルタントとは」その6「カオスの時代にクリエイトしていきます」その7「カオスについてどう向かっていくか」その8「アートとサイエンス問題」その9「断捨離が必要」その10「営利非営利のカオス」その11「ほぐすのが得意かもしれません」
その12「ほぐしているとみつかる気がするんです」その13「社交的ではない代表でも、人は好きなんです」その14「初めてのみなさまへご挨拶」その15「登録しております日本最大級の起業支援プラットフォームDreamGateのこと」その16「【当事務所についてその16】当事務所の名前についている「クリエイト」のこと」

本日は「信頼」について語ってみようと思います。

1:信頼とは

Wikipediaによると「信頼(しんらい)とは、相手や対象に対し自分の期待した通りの結果が帰ってくることが信じられること。どれだけ信じられるかの定量的度合いを信頼性信頼度という。」とあります。

期待が返ってくるか?信じられるか?ということのようですね。

「信じる (しんじる)」とは、Wikisionaryによると、①(他動詞)正しいと考える。うそ偽り無く確かに正しいまことの事だと強く思い込んで受け入れる。②(他動詞) 当てにするに足りる頼もしい相手であると見込んで心を寄せる。信を置く。信用する。信頼する。(以下略)のようです。

「信じる=心を寄せるべき人かどうか」ということですね。

Perplexityさまの回答こちら
信頼とは、相手の将来的な行動や感情に対して期待を寄せることです12。これは単なる過去の実績評価である「信用」とは異なり、より主観的で感情的な要素を含みます12。信頼関係は、お互いが安心して頼り合える状態を指し、心理学では「ラポール」とも呼ばれます2

この関係性は、以下の特徴を持ちます:

  1. ありのままの自分でいられる3
  2. お互いの力を発揮できる環境3
  3. 相手の意図や行為に対して好意的な期待を持つ2

信頼を構築するには、責任ある言動と誠実な対応が重要です1約束を守り続けることで、相手に安心感を与え、信頼関係を築くことができます1。ただし、信頼の定義は個人によって異なる場合があります3。自分にとっての「信頼」の意味を理解することで、より良い人間関係やビジネス関係を築くことができるでしょう。

ーーー

と、パープレさん今回も数分で算出。すごいですよね。

もうちょっと…「信頼経済」についてもきいてみました。(こちら

「信頼経済」とは、「社会や経済システムの基盤として信頼が重要な役割を果たす経済モデル」です。この概念は、経済活動や社会の発展において信頼が不可欠であることを強調しています12.

信頼経済の特徴

  1. 取引コストの削減: 信頼が高い社会では、監視や契約の執行にかかるコストが低減され、経済活動が円滑になります1.
  2. 協力関係の促進: 信頼は職場や取引先との協力関係を築く上で重要な要素です1.
  3. 制度・システムへの信頼: 個人間の信頼だけでなく、社会制度やシステムへの信頼も経済活動を支えています1.
  4. 貨幣システムの基盤: 通貨の価値と機能は、社会全体の信頼に基づいています1.

信頼経済の影響

  • 経済発展: 信頼度の高い社会ほど経済発展が進むことが示されています1.
  • 社会的複雑性の縮減: 信頼は社会システムを簡素化し、効率を高めます1.
  • 資源の有効活用: 信頼によって節約されたコストを教育や福祉などに投資できます1.

信頼経済の考え方は、従来の競争中心の経済モデルとは異なり、協力と信頼関係を重視します5. この概念は、経済活動だけでなく、社会全体の繁栄と安定にも寄与する可能性があります。

ーーー
さすがです!ありがとうございました。

まとめると、「信頼」の定義は個人によって違うけれど、「信頼」は「過去と今後も含めて相手を信じられる、期待をできること」、その信頼を築くには「責任ある言動と誠実な対応、約束を守ることが大事」のようです。

そして「信頼」は「信頼経済」として協力と信頼で取引コスト(審査したり、信頼構築への手間がかかる意味)を減らしてしっかりお付き合いをしていく世界もできているということのようです。

ただ、これが善だけともいえず、個人によって信頼の定義は違うので、思い違いがあったり、信頼できないものが突如入りこんでくる可能性もあり、対策もいるのではと思うところです。

2:信頼って「〇し」と「〇〇〇〇」の元?

信頼や信頼経済の定義をみて、感じたのがこれらのワードです。

「信頼は過去及び今後も含めて相手を信じられる、期待をできる対象」って「推し」という存在を指すのではないでしょうか。誰にも強いられることなく、純粋に推しを応援する、推しを見に行く、推しに励まされる、それは信頼があるからだと思います。一方、推しが思う存在ではなかったとか、スキャンダルがあるとがっかりしますね。まさに推しとの信頼関係。
推し活総研の大規模アンケートでの調査によると、2024年推し消費の市場規模は約3兆5千億円に達するそうです。大きいですね!

「信頼を築くには責任ある言動と誠実な対応、約束を守ることが大事」というのは「ブランド」に近いように思います。ブランドの起源は焼き印といわれています。うちのブランドの焼き印を押すことは、製品商品サービスに信頼をつけたということです。焼き印を押したブランドを誠実な対応で約束を守ってきたから、ブランドがブランドとして認められているのだと思います。ブランドが偽物だったり、対応がよくなかったり、世界観とずれていたり、そのブランドを身に着けている方はふさわしくないとブランドの価値が棄損される(下がる)ますよね。

ブランドの価値というのは、個人が持っている「ブランドアイデンティティ(気持ちの合計)」、のれんとして会計上になる「ブランドエクイティ(財産)」の両面があります。これらの価値はブランドが時間をかけた信頼そのものなのではないでしょうか。

これからの時代は「信頼」が大事になると多くの方がおっしゃっていますし、私もそう思います。理由は①VUCA・VANIといわれる不確実で変動性が高くてあいまいで…と何が正解かわからないので、信頼が評価基準になるということ、②一時的ではなく長い目でみると信頼が高いものが一番良かったになること(ブランドものというのはその意味もあるのでしょう。それだけではありませんが)、③信頼でつながるコミュニティやつながりはなにか心地いいし、代えがたい幸せがある(お気に入りのお店はそうですよね)、ということでしょうか。

3:私が考えている「信頼とは

以下のように思っています。

1:正直でいる、フェアでいること

これはもう価値観なのですが、ご縁があって出会った目の前の方に私のリーチする無限の可能性から最もいい選択肢を選んでほしいと思っています、心から。「どの人にとってもいい商品サービス」は絶対にない!って思っています。一緒に探索しつつ、選んでいく、創っていく過程が私の喜びです。なので壁打ちが好きなのです。

壁打ちもやり方にこだわりません。能力に限界はありますが、私なりに相手によって無数のアプローチから直感も含め、自由なその人に合ったものを選びたいと思っています。

そして両者の関係で、自分が相手の利に取られている気がする関係は整理するようにしたらすっきりしました。先方も本能的で意図してはないからこそ、「お!バランスおかしい!」と気づいたら、自分も選んでいいって思っています。

ネガティブなことばを伝えられ続ける関係も避けました。ひととひととの相性は絶対あるのですが、相性やテイストが合わないことを言語化してブロードキャストされるのは違うかなと思っています。なのでそういうのも苦手です( ;∀;)

脱線しましたが、これはあくまでも私の好み。みんな違ってみんないいんだと思います。

2:約束は守る、守れないときはちゃんと言う

「約束を守る」は信頼の基礎だといわれています。商談や融資や金融機関で約束を守れないことは会社として存続できないことを意味します。そこまではなくても、社交辞令は同調圧力とかプロトコルで決まっている(それを決行すると場によくない)以外はできるだけしないようにしています。「会えないのに会いましょう」「いけないのにいきます」とかは言わないようにしています。せめて「行けたら行きます」というようにします。

自分も本当に約束を守れる人、YESNOのお返事が言える人とちゃんとかかわりたいと思うからです。断るときは理由そのものに支障があるとか、プロトコル以外では言える範囲で理由も言うようにしています。

もちろん諸所の事情で言えないときもありますが、それはもう信頼が切れても仕方ないと考えることにしています。

3:一貫性を持つ

自分なりに「手段にとらわれず多くの可能性を大事にする」という価値観、一貫性を持ってきました。「異端児をハッピーに」というユニークさを大事にする価値観や発想は変えていません。私の生きる根源だからです。言語化は難しいのだけど、いろいろな言葉で発信しています。

もちろんひとそれぞれで相性があるので、全員と信頼関係を築くのは難しいです。
フリーランスであるため、所属するところかかわるところはレスペクトしますが、一定のコミュニティや会社、団体と大きく信頼を築くのではなく、フラットに独立してかかわるようにしています。そこの所属でなくても自分の信頼は変わらないですし、このスタンスが理解しあえる築きたい人と築いていきたいと考えています。相手に自分のコミュニティに入ってほしいというのではなくて、相手が別のコミュニティを選ぶことにwelcomeといえて応援できる自分でいたいんです。SNSで人とタグをつけないのもその方針があるからです。

フリーランスになるとその一貫性は強化され、蓄積されているように思います。あわない仕事はだめになりますが…あう仕事、あう仕事仲間は磁石のように引き付けられ増えている気がします。

一貫性を持つほうがいい人と変な色を持たないほうがいい人がいるかもしれませんが、私は年を取っていくと蓄積されてくるこの生き方でよかったです。現代はこのほうがあってきた気もします。

最近質問とかで今の時代では「あれ?」ということをいうことがあります。でもいいんです。10年後に「あの時あんなこと言ってた」と思っていただければいいなと、そんな存在であり続けることが、私の「信頼」です。

みなさまにとっての「信頼」はどういうものでしょうか。機会があればお話しできると嬉しいです。

当事務所でも毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」を開催しています。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談は、お問い合わせフォームよりお尋ねください。

お互いによい形で進みますように!最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

【当事務所についてその16】当事務所の名前についている「クリエイト」のこと

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を「壁打ち」で伴奏する触媒・外部デバイスでありたい、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田有貴子です。

このシリーズでは当事務所について書いてまいりました。バックナンバーはこちらです。
その1「当事務所の名前の由来」その2「中小企業診断士とは」その3「フリーランスとは」その4「藤田有貴子ってどんな人間ベース編」その5「国家資格キャリアコンサルタントとは」その6「カオスの時代にクリエイトしていきます」その7「カオスについてどう向かっていくか」その8「アートとサイエンス問題」その9「断捨離が必要」その10「営利非営利のカオス」その11「ほぐすのが得意かもしれません」
その12「ほぐしているとみつかる気がするんです」その13「社交的ではない代表でも、人は好きなんです」その14「初めてのみなさまへご挨拶」その15「登録しております日本最大級の起業支援プラットフォームDreamGateのこと」

本日は名刺交換の機会に聞かれる「クリエイト」とつけている意味について語らせていただきます。その6「カオスの時代にクリエイトしていきます」のタイトルに入っていますが、ここはカオスの説明で終わっていましたので(;’∀’)

1:クリエイトとは

「クリエイト(create)」という言葉の語源は、ラテン語の「creare」(作る、生み出す)から派生した過去分詞形「creatus」に遡るそうです。また、PIE(原始インド・ヨーロッパ語)の語根「*ker-」に関連し、「成長する」や「生じる」という意味も含まれているそうです。
英語での「create」の使用は15世紀初頭に始まり、当初は「存在をもたらすこと」を指していたそうです。

語源からも「生み出す」「存在」という通り、何かのパワーをかけて新しいものを世に出すということを意味しているのでしょうか。

ここまで、調べる系AI検索エンジンPerplexityさまのお力を借りましたが、さらにお力を借りて進めていきます。
クリエイトについて主にビジネス分野について定義と説明を根拠も入れてしてください。諸説あれば数通り紹介してください。」と聞いてみました。

Perplexityさまの回答こちら
クリエイトという言葉は、ビジネス分野において複数の意味や文脈で使用されています。以下に主な定義と説明を紹介します。

  1. 価値創造としてのクリエイト
    クリエイトは、新たな価値を生み出すことを意味します。株式会社クリエイトの理念にもあるように、「『人』と『企業』の結び目をつくることで新たな価値を創造する」ことがクリエイトの本質的な意味の一つです1。この文脈では、クリエイトは単なる製品やサービスの開発だけでなく、人材と企業のマッチングや、人材育成、企業PRなど、幅広い分野での価値創造を指します。
  2. イノベーションとしてのクリエイト
    ビジネスにおいてクリエイトは、既存の枠組みにとらわれない新しいアイデアや方法を生み出すことを意味します。これは、市場の変化や技術の進歩に対応し、競争力を維持するために不可欠な要素です。クリエイトは、「独自の創造力で、常に前を向いてチャレンジし続ける」姿勢と結びついています1。
  3. コ・クリエーション(共創)としてのクリエイト
    近年、ビジネス分野では「コ・クリエーション」という概念が注目されています。これは、企業がユーザーと対等な関係に立ち、オープンかつフラットな立場で価値の創造に取り組むことを指します4。従来の一方的な商品・サービスの提供ではなく、ユーザーを「パートナー」として捉え、共に新しい価値を創造するアプローチです。
  4. ビジネスモデルとしてのクリエイト
    クリエイトは、新しいビジネスモデルの構築や既存モデルの革新を意味することもあります。例えば、サブスクリプションモデルの導入は、従来の買い切りモデルとは異なる価値提供の方法をクリエイト(創造)することと言えます2。
    これらの定義は相互に関連しており、ビジネスにおけるクリエイトは、新しい価値の創造、イノベーション、顧客との共創、そして革新的なビジネスモデルの構築を包括する広範な概念として理解されています。重要なのは、クリエイトが単なる製品開発にとどまらず、ビジネスのあらゆる側面で新たな価値を生み出す活動を指すということです。

ここまで数分で算出。すごいですよね。ただ、新たな価値を生み出すこと(価値創造)、既存の枠組みにとらわれない新しいアイデアや方法を生み出すイノベーションがかぶっているような気がして、確認したら、価値創造が前段階(アイデア発見に近い)、イノベーションは後段階(アイデアを具現化して実現をさせていくところに近い)そうです。こちらのリンクでPerplexityとの応答結果もあるので、気になられたら見てください。

まとめると、クリエイトは、1価値創造(1人でアイデア発見)、2イノベーション(チームでアイデアの具現化)、3共創(コラボレーションを通じて価値創造)、4ビジネスモデル(実際のビジネスモデルを作る・刷新する)にわけられるそうです。

2:なぜ「クリエイト」ときめたのか?

私たち中小企業診断士は、弁護士さんや会計士さん、税理士さんのようにXX法律事務所みたいな資格を事務所名につけることは少ないのですが、事務所名にクリエイトをつけました!字画もあったのですが、1のようなクリエイトの定義通り、「何かを生み出したい」と強く思っていたことに気づきました。

「何かを生み出す」だけが価値があるわけではありません。ただ、当事務所はこのカオスな時代きっと増えていく新しいまだ例がない事業だとかスキームとかに着目、特化していきたいと思っています。スタートアップ、ソーシャルスタートアップ、社会課題解決型事業、NPOなどの非営利法人、形は何でもそれは考える中であっているものだったり、ご縁だったりで本質はそれぞれにユニークのことだと思うのです。

突然ですが、ここで工場で大量生産で作られたケーキと、店頭でつくるオーダーメイドのケーキ、プレートや形だけ変えた手作りセミオーダーケーキのお話をしたいと思います。ビジネスについても経験からある工場で作られたケーキのようなテンプレート(標準パッケージ)があります。それを活用することで時間を短縮したり、成功率をあげるために意味があるのだけど、そのテンプレート自体が変わってきているし、そのままでは差別化できず売れません。オーダーメイドのケーキが一番いいけど、それだと時間もかかるし、それができる専門家は日本に数人しかいないですし、依頼をするとすごくお金のかかる人です。現実的には「プレートや形だけ変えたセミオーダー手作りケーキ」だと手作り感があってカスタマイズできて、でも時間や頼むとお金がかかるということはない。たくさんの実践で「プレートや形だけ変えたセミオーダー手作りケーキ」をつくっていく形を目指しています。

スタートアップ専門とか、非営利専門や専門家はいらっしゃいます。やりたいことベースで横ぐしで新しい仕組みをつくっていくことをしていきたいのです。

公的支援(保険診療的なもの)では受ける方には無償で相談やセミナーなどでエッセンスを提供できます。直接契約(自由診療的なもの)ではオーダーメイドに近い形で対応できます。補助金申請や融資申請支援をメインとしたものはセミオーダーになるのかもしれませんね。

3:クリエイトとこれから

ここまで書いてきて、「クリエイト」は当事務所のコアなのだと気づくことができました。ブログや様々な場で発信してきて、今はここになっていますが、今後も化学反応で広がっていくと思います。クリエイトの発展を温かい目で見守ってください。

当事務所でも毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」を開催しています。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談は、お問い合わせフォームよりお尋ねください。

お互いによい形で進みますように!最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

2025年の抱負「オーガニックなセレンディピティの中に居続ける」

あけましておめでとうございます。(喪中のみなさま、申し訳ございません)

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を「壁打ち」で伴奏する触媒・外部デバイスでありたい、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田です。2024年は大変お世話になりました。2025年もよろしくお願いいたします。

1_2025年年賀状デザイン

2025年はラスクルさんの10月末までの超早割をセレクト。今迄にお送りしている方メインとさせていただき、SNSでつながっている方についてはウェブ年賀状(電子化)を推進しております。

1_2025年の干支は「乙巳(きのとみ)

九星気学では一年のテーマのようなものが、十二支(ねずみうしとら・・・)と十干(じっかん)の組み合わせ(60通り)で表現されます。ちなみに、2025年の「乙巳(きのとみ)」は、十干の2番目である「乙」と十二支の6番目である「巳(へび)」の年です。

「乙(きのと)」は「軋(きしる)」を語源とし、草木の幼芽がまっすぐ成長・伸長しようとしつつも、屈曲している状態を示し、まさに成長の可能性を秘めた状態。十干の2番目であることからも、「これから伸びていく」という発展の兆しを感じるものです。楽しみですね。

一方の「巳(み)」は、胎児の形を表した象形文字に由来し、蛇が冬眠から覚めて地上に現れる姿にならい、「起こる」「始まる」「定まる」といった新たな出発を象徴しています。なお、蛇が脱皮することから、「復活」や「再生」という意味も込められているとのこと。蛇は古くから神の使いとして信仰され、豊穣や金運を司る神様として祀られています。こちらもビジネスをしている立場には期待できる内容です。

そんな「乙」と「巳」を組み合わせる「乙巳(きのとみ)」は「冬眠から覚めた蛇がますます成長して、伸びる年」というイメージとなるのでしょうか。歴史を紐解くと大化の改新、鎌倉幕府が事実上確立した年、徳川秀忠が征夷大将軍に就任した年も乙巳の年と言われています。

前年の「甲辰(きのえ・たつ)」が、「コロナの影響、災害や地球環境の変化、政情不安などに向き合ってきた正解のないVUCAといわれる混沌とした社会の中、新しい時代をどう作っていくべきか模索し、殻を破ろうともがいた年」だったとすれば、2025年の「乙巳」は「2024年に破った殻を突き抜けて、VUCA/VANIの中でフレームができ新しい時代へと移行していく年」となっていくのでしょう。2025年をCamvaのAI写真で示すと以下のように「脱皮した蛇が軽やかに地上を進み、さらに成長を遂げる」ようなイメージでしょうか。西洋風に言うと「長い眠りから目が覚めたシンデレラがいじめられたこととか王子様との出会いとかをいろいろ伏線回収して輝きだすような年」ともいえますね。

コロナから新しい時代に移っていること、生成AIを含めテクノロジーの進展、コロナで落ち込んだインバウンドや海外取引が戻りつつあることなどをとらえるとこの流れはあっているように思います。創業や新規事業、スタートアップの事業者様から新しいことをこれまでの枠組みと違う柔軟な発想やアプローチで殻を破ろうとお考えの方と多く伺います。行政の支援窓口や補助金などもこのような新しい時代を作る事業をされる方向けの施策が充実してきています。

このお仕事で様々な分野で最先端の新しい事業・創業を実現されようとされている方とかかわらせていただけることに喜びを感じ、パワーをいただいております。この一年を通して、自身を日々アップデートし様々なことをしながら、ご縁のあるみなさまとともに新たなステージへと進めるような変化の一年を過ごしてまいりたいです。よろしくお願いいたします。

2:「オーガニックなセレンディピティの中に居続ける」とは

ここから少し抱負を(モウソウを広げながら)述べさせていただきます。2025年のテーマは、ズバリ 「オーガニックなセレンディピティの中に居続ける」にしました。CamvaAIさんにお願いしたところ、こんなかわいらしい絵になりました。

「オーガニック」といえば、2024年のテーマだった 「オーガニックに伸びていく」 の続編になります。この「オーガニック」という言葉、自由な発想の中に、自然と整合性が取れている状態でいろいろな要素が混じり合いながらも、不純物が少なく、純粋なものを目指す姿勢を表しています。

例えば、「オーガニック検索」とは広告のように意図的にアピールするものではなく、検索エンジンが「この情報おすすめですよ」とアルゴリズムで自然に選んで提示された結果のこと。以前、GoogleのSEO担当者のお話を聞いた際に、「検索をする人にとって何がいいかということしか考えていない」とおっしゃていました。YouTubeやSNSでもこの投稿は私に近いというおすすめがきますが、この技術もAIでますます高まっていくでしょうね。

なお、オーガニックといえば、自然という言葉を思い浮かべる方も多いでしょう。例えば、夕日はどこの風景でもとても綺麗で完璧と感じるのは一例ではないかとおもいます。自然のおおもとは地球であり宇宙全体です。自然の中には人間を含めた数多くの生物(動物や植物や細胞や…)が生態系を築いています。私たちは知らないことはまず、表面に出ている部分のみをみて判断してしまいますが、専門家になるとその背景事情を含めて、様々な要素について総合的に考えることができます。ただその前提がVUCA、BANIなど正解はなく、移り行くものであるので変わっています。そもそも当事務所のコンサルティングや事業、経営にかかわるものは正解はないものなので、正解を探していくことが求められます。

もし専門があったとしてもそれは一部であり、全部理解をしている方、全部に影響を与えることができる方はこの世の中にはいません。それぞれがそれぞれの分野でできることをしていくしかないんです。そんな自然発生的な生態系(エコシステム)のなかでそれぞれが調和しつつ、成長発展していけることが今後ますます重要で、2025年も意識していきたいです。

今回新たに加えた「セレンディピティ」については、「思いがけない幸運」や「偶然の中で見つかる素晴らしい発見」を指します。セレンディピティはただ待つのではなく、オーガニックな視点で物事を見つめ、そこに居続けることで起こせるもの自ら行動し、チャンスや気づきができてくるものだと感じています。

年末にYouTubeをたくさん見ました。そこで印象的だったのがイーロン・マスク氏の生い立ちからのストーリーとお母さまであるメイ・マスク氏のストーリーでした。イーロン・マスク氏のITでも電気自動車でも宇宙などの壮大な思いと構想、実行力は子供時代に理不尽な虐待やいじめをうけ、孤独を感じて、SF本に没入していたという原体験で生まれたそうです。お母さまも様々な不条理がある中で諦めなかったことで花開かれたそうです(それはきっと遺伝なんでしょうね)。

さらにイーロン・マスク氏もメイ・マスク氏も「やりたくないことを無理にやり続けることはない」という趣旨のことをおっしゃっています。それでもその前のスケールの大きい不条理がスケールの大きいエネルギーになるということは確かなように感じました。これらはVUCA、VANIの正解のない時代を生きるヒントのような気がしています。

ほかにも経営者様の創業ストーリーでも、ある仮説を突き詰めてブレイクをされて突然ヒットしたというお話が印象的でした。セレンディピティと出会うには「それを選んで続けていく」という姿勢が必要と感じました。私にとってこのブログはその1つなのです。続けていきます。

当事務所のビジョンは、「異端児(ユニークネス)を活かしつつ、新しい気づきを行動に移す。その実現を促進・支援・伴『奏』すること」 としております。2024年は、「とにかく伸びる」ことに向き合って、新しいこと、未知の領域へに挑戦してきました。しかし、2025年はさらに一歩進んで、もっと自分がいたいと願うオーガニックなセレンディピティの中に居続けて、いろいろな人と化学反応を起こしていく時間を増やすような一年にしたいと考えています。

3:抱負(妄想)

①KPI→成長&ワーカホリックですが、直感と楽しさを重視

2021~2024年に続き、売上というKPIは継続していきます。世の中で動いているものは、思いやりや共感や経験や知識などお金だけではありませんが、「お金はエネルギーや仕事の対価としての交換手段において万国で両替すれば使える最もメジャーな存在」と思うからです。

世の中には無駄なことなんでないと思っていますが、やりたいことがある以上、それに向かうことを思いや基準で選んでいくことが必要だと感じています。

2025年はより一層直感はより大事にしつつ、より納得して時間やパワーを使っていきたいです。

②ふじたクリエイトスタジオ4年目

こちらは4周年記念でじっくり書かせていただきます。

③お仕事のポートフォリオ

お仕事のポートフォリオはこのようにしていきたいと思っています。

1:人のもつ創造性・可能性の最大化
引き続き、様々な形で、壁打ち、対話で人の持つ創造性やユニークネスを生かして創造的に創発的に化学反応を起こし、現実化を支援・実践していきます。キャリアコンサルティングの手法などスキルも高めつつ、新しいトレンドを掴んでいきたいと考えています。

2:理論と実践の統合
〇セミナー登壇
2025年1-2月のセミナーの機会があります。3/21の朝夜にWell-being 2025にて「夢をかなえる壁打ちワークショップ」も開催しますのでセミナーも進めていきます。ぜひお声がけください。
〇伴奏型支援
対象や条件に縛りはあるけど無償で支援可能な公的支援と、決まりごとは柔軟に決めて現地視察や同席、多くの提供ができる民民支援(と我々の業界ではいうのですが自由診療のような支援)と二軸で進めてまいりたいと思います。後者には補助金申請や伴奏支援も含まれます。年始から補助金も増えてまいりますのでご相談ください。

3:多面的でいる
探求したり、情報発信したり、様々な場にでかけて会話を深めて、キャッチしていきたいです。

社会課題解決型ビジネス、ソーシャルスタートアップ、エシカル、動物愛護、ライフサイエンス、研究者や違う専門家の方とのフラットな新しい形の希少な共創・コラボレーション、プロジェクトチームを通じて新しい事業や創業をひとつでも実現してまいりたいです。

みなさまにとっても「乙巳(きのとみ)」の年が、「冬眠から覚めた蛇がますます成長して、伸びていく」「長い眠りから目覚めたシンデレラが生き生きしだす」ような可能性の広がる飛躍する素敵な1年になりますよう願っております。本年もよろしくお願いいたします。