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定期的に代表の想いをつづってまいります。

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【VUCA/VANI時代の新しいキャリアを思うその7】デジタル、バーチャルの時代のビジネスにおける価値とは

VUCA/VANI時代の新しい事業や創業を伴奏する触媒・外部デバイスでありたい、中小企業診断士、国家資格キャリアコンサルタントの藤田有貴子です。

キャリアコンサルタントして「転職7回でフリーランスになったキャリア」として綴らせていただいているシリーズ
その1では学生と新卒での就職について、その2では社会人初期について、その3では国家資格を取ることについて、その4では独立自立マインドが強いかもしれないひとの生きる道、その5はいろいろな方に会ってみる、その6は標準パッケージとオリジナルパッケージの話です。

バーチャルがビジネスに、生活に入り込んでいる

個人事業主の方は確定申告のほうはは進んでいますか?個人事業主になって法人と違って決算がなくて、一律1~12月なんてみんな一緒でいいですよね。みんな同じ時期なので税務署や公的支援のサポートも充実しています。税理士さんたちはきっと大変でしょうけど。

2024年からクラウド会計ソフトのひとつを使っていますが、まるで会計というより広告計測や分析ツールを使っているのに近いインターフェイス。スキャン(OCR)やAIなどの技術もさくさく導入されているんですね。スマホでできると打ち出されていますけど確かに…会計をハックするとこんなに変わるんだといまさらながら驚いています。

なお、ホームページもこのサイトもWordpressでしたが、Studioなどノーコードで作れるサービスもあるそうです。それも画像を選択して、書く場所を決めてなどはクラウド会計ソフトとも通じる動き。

専門家だったことがガイドをしてくれてバーチャルでできてしまう、生成AIも自分の脳の部分を代わりにやってくれて便利。

それらがまさに「DX(デジタルトランスフォーメーション)」といわれることなのですが、つまり、距離を越えて何でもできる、あらゆるところで専門とそうじゃないところ、操作などの境目がなくなり、バーチャルが少しずつ入り込んでいる感じです。

一方、ニュースで報道されている詐欺やオンラインカジノ、デジタルタトゥやオンラインの誹謗中傷の問題など、イリーガルなものや善悪のハードルも境目がなくなっていることを感じます。自分で考える、自然教育とかリアルを身体に覚えてさせていかないと、ひととしてダメになってしまうという警笛かもしれません。

ビジネスも価値のポイントも変わる

今までのビジネスは、それぞれができることや知っていることを「専門」として「〇〇屋さん」として価値を提供してきました。専門性があるから知っていることを伝えたり、よりよく作る、仕入れる、提供することがキャッシュポイントでした。しかしこのDXにより価値はとってかわられるリスクが出てきます。

例えば、士業ってまさにその「専門以外の人は代わりにやっちゃいけません」の事例になります。弁護士、会計士税理士、弁理士、司法書士、社労士、行政書士などにそれぞれに独占業務があります。独占の領域は大体、法解釈に帰結しています。法律はオールマイティーにカバーできませんのでそれについて深い知見や職業倫理(良い使い方)で対応していくということになられるのでしょう。われわれ中小企業診断士は士業としてマイナーで独占業務はほぼないのですが、公的支援機関の専門家や補助金(事務局のメインや審査側など)など中小企業施策という関連のものにはこの資格が求められています。

話を戻して、士業のある専門性の高い業務(法務、税務、社会保険など)を代わりにすることは士業以外はNGですが、一方それらのことは自分でやることもできます。つまり、専門家か、自分かなのです。たとえば、DXでクラウド会計ソフトが普及すると自力で確定申告や決算もできてしまいます。よって、勘のいい士業の方はAI対応やその次の価値提供をお考えになっています。

複合で高度なもの、勇気づけるビジネスが価値を持ってくる

もちろん、簡単なことはDXやAIに置き換わりますが、士業の試験は基本難関です。そう簡単になれるものではないように、それが全部置き換わることは難しいとおりです。

領域は減りますが、高い専門性は残ると思われます。専門性の価値は時間の短縮、よりよい選択による成功への近道、失敗の軽減と表現できるのではとおもいます。優秀な弁護士の先生がいれば、自社にとってより有利で困ったことを防げる契約書を締結できたり、困ったときに自社にとってよい裁判結果を得られるでしょう。優秀な税理士の先生であれば、より戦略的な節税方法や他の資金調達方法を提供してくださるかもしれません。そのためにはご要望に応えるために複合的な領域や周辺知識を学ぶこと、ネットワーク構築、人間力も必要になってくるでしょう。

一方、勇気づける実現させるという軸もあります。「ライザップ」は筋トレなどダイエットプトグラムを提供するだけではなく、ダイエットを頑張れない人を頑張るようにサポートするのが価値です。授業をしない塾を打ち出す「武田塾」は頑張るようにするメソッドが価値です。コーチング、コンサルティング、メンターなどは誰かがサポートするというものがそうなってきます。

何かをする方法自体はネット検索をすれば出てくるし、生成AIでも気軽に教えてくれる時代。みんなが悩むポイントは「方法を探す」ことではなくて、「方法を実際に実行する」ことになってきたのかもしれません。

私、何かを知ることにいろいろ探求した時期がありまして、いくつかの事例を経てわかったのは奥義にはすごいものだからこそ「どんな時でもこれ」という伝家の宝刀的な万能なものはなく、「日々穏やかに」というようなすごく抽象度が高くて奥が深すぎて解釈できないものだったり、それに至る前提知識・姿勢だったり、その人の持つマインドになってくる気がします。

対象が「ダイエット」や「受験」であればダイエットなら体重や体脂肪、受験なら合格など結果のKPIがわかりやすいですが、実際の行動ではそうではないものが多いです。「よりよいキャリア」ってそもそも年収アップなのか、昇進なのか、入る会社名の知名度なのか、いえいえ、居心地の良さや人間関係の良さというのはKPIとして出しづらいです。しかしこの「居心地の良さ」を求めている方は結構多いのではないでしょうか。私もです。ただ、Aさんの居心地の良さをBさんの居心地の良さは違うし、同じ人でもかわるんですよね。

そんな移り行く混沌な時代に、混沌な目標に向き合う中で、私は、お話を聞いて浮かんだフィットした可能性をあるものをお出しして心地のいいものを選んでいただく「壁打ち」にその可能性を感じています。

みなさまなら、この時代、どんなビジネスを考えますか?

いかがでしょうか。このシリーズもまた書いてまいります。どこかお役に立てますと嬉しいです。

お知らせ
毎月11日(原則)開催の「夢を進める壁打ちラウンジ(2025年1月に夢をかなえるか壁打ちラウンジより改名)」を無料開催しています。スケジュールはこちら(DreamGateのホームページ)です。ご質問やご相談やお仕事として依頼したいなどは、お問い合わせフォームよりお尋ねいただけましたら、別日程でも相談をお受けいたします。

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