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【新しいキャリアを思うその3】国家資格をとることについて思うこと

キャリアコンサルタントしてご相談を受けることもあります。比較的少ないであろう「転職7回でフリーランスになったキャリア」について新シリーズとして、書いていこうと思います。学生と新卒での就職についてはその1で記載しました。その2では社会人初期について書かせていただきました。

今回は国家資格についてです。相変わらず、まとまりないのですが、何か受け取ってくださると嬉しいです。

Q1:両親から医者になるように勧められた理由は?

回答
医学部への進学熱が熱いと聞きます。もちろん「それはいいのか」という議論もあるというのは聞いています。

私の父は勤務医でしたので、両親は子どもの私に医学部を受けることを勧めていました。結果として理系に進んだものの、高校3年生で文転し、商学部に進んだのですが。「医学に関心は持てない。コミュニケーションの力で気持ちを元気にしたい」という私に両親がこのように話したことを覚えています。

「医者になれば、後は何でも好きなことができるよ」と。

長い時間たって、今はこの世にいない両親の言葉がいまならわかる気がします。

私は、学部時代はマーケティング専攻で、大学院時代は経営管理、そして社会人時代はシンクタンクや事業会社で事業立ち上げやマーケティングや事業企画などを経験し、今は中小企業診断士という創業や新規事業などのコンサルティングの仕事をしていて、自分なりには結構一貫性のあるキャリアです(会社は変わっていますが)。ただ、同じ資格を持つ人でマーケティングや企画系だった人の割合はそう多くありません。金融機関勤務や行政職員の方は似ているのかもしれませんが、ITやメーカーなどのエンジニア職や営業職、研究者など様々です。医師免許を持つ方にはまだお会いしたことはありませんが、薬剤師、保健師、看護師、弁護士や会計士・税理士、など他資格の保有者は、そちらがメインでこちらはサブかもしれませんが、いらっしゃいます。

両親は、「私は不器用で普通の会社で普通にやっていけないだろうから、最強カードで世間でいくところまでいけばそんなに不利ではないのではないか」という私の特性を見たリスクヘッジを考えたのだろうと。両親なりの子を思う優しさでキャリア戦略の1つではと考えています。

Q2:国家資格は最強ですか?

回答
国家資格といってもいろいろあります。資格ランキングとかを丁寧に出されている方もいます。そこでは中小企業診断士は決して上位の資格ではありません(わかってまするよ)。

ただし、社会人経験をへて、様々な資格を持つ方とご一緒して気づいたことがあります。最強カードは国家資格やその難易度だけとはいえないということです。

なお、最強カードとは何をゴールにすると定義すると「キャリアとしての成功(自分が働きたければある程度の収入が約束されること)」とします。

すると、こういう公式を考えています。
※勤務する場合ではなくフリーランスで仮定します。

キャリアとしての成功=A国家資格の難易度(取りにくさ)×B人数と仕事のバランス(希少性)×Cその人の仕事獲得力(一般的なお客様獲得の営業力と業界内の営業力)

A国家資格の難易度(取りにくさ)=資格ランキングに該当するものです。ただ専門分野や資格要件の取得(医学部や薬学部、看護学部等は定められた学校を終了しないといけない等)、試験形態(試験にはマークシートで正解のある問題で正答させるものと論述(記述)、実技が存在)があるので、偏差値そのままではなさそうです。
B人数と仕事のバランス(希少性)=仕事の量と人数です。国家資格には独占業務があるケースがありますが、これはキャリアの面では仕事を独占的にできるのでライバルは少ないです。合格者が増え、新人がデビューされるとその分とられます。
なおこの希少性にはダブルライセンス、トリプルライセンスというのでも高められるかもしれません。中小企業診断士×国家資格キャリアコンサルタントでもそれでできるお仕事は多いわけではありませんが確かにあります。
Cその人の仕事獲得力(一般的なお客様獲得の営業力と業界内の営業力)=これは私も資格で働いてみて気づいたことです。
もちろん、もともとの営業経験があったり、100本電話しても問題ない人とかいわゆる営業力がある人は強いです。中小企業診断士でも稼いでいる方はこういうタイプが多いです(尊敬しかない)。ただそれができないからそれをしなきゃいけないのはないとおもうんです。
1人事業だと獲得する仕事は1億円とかまでは必要ありません。業界内の営業力、営業力のある方と組むとか気に入っていただくという方法もある気がします(ただ価値観があったり、搾取しなかったり、自主性を重んじて対等になれる人を選ぶことはとてもとても大事に思います)。私自身も検証中で、科学していきたいところです。


このCが強いとキャリアの成功としては、AとBを軽く乗り越えてしまうことがあり、そもそも国家資格がなくても最強カードを切れる可能性はあると心からいえます。ここを話すと長いですが、人間力(対応の良さ、ネットワークなど)とその分野の技術(そのままだったりコミュニケーションだったり)にわけられそうです。

Q3:国家資格ってどういうもの?

回答:
公式をあげたりしたのですが、ここで伝えたいのは「国家資格は取るのも大変だったりするし、できる仕事は増えるが、それ以上でもそれ以下でもない。キャリアとしての成功には直接関係がない」ということです。

私個人は中小企業診断士をとれて本当によかったです。資格なしでフリーランスできたかというと…仕事をいただいている資格要件だったり、自分に自信がついたお守り的な要素はあります。ただこれは私の場合です。

その仕事に直接携わりたくて、その資格がないとできないと言われたら、もちろん国家資格が必要なものもあります。ただ、その資格がなくてもそのサービスをする会社で働くことができたり、そういう人材とコラボレーションしてお仕事をすることもでき、それで本当にやりたかった仕事を実現することもできます。もちろん、どうしてもやりたければ、大変かもしれませんが、何歳でもチャレンジできる機会はあります。

ですので、国家資格を取ったからとか、資格の難易度や希少性が高いからとマウンティングをすることでもないし、本当にすごい人はそんなことしないことを知っているので心配ありません。等身大でやれることをやっていきたいとおもっています。おとしどころがなくてすみません。

毎月11日開催「夢を叶える壁打ちラウンジ」がその場になってくれると嬉しいです。

いかがでしょうか。このシリーズもまた書いてまいります。どこかお役に立てますと嬉しいです。

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